東京都昭島市拝島町5丁目、拝島大師の西、多摩川の河岸近くの龍津寺 (りゅうしんじ)横にあるのが、龍津寺の湧水。東京の名湧水57選に選定される湧水で、多摩川から取水している昭和用水(農業用水)沿いには奥多摩から運んだ巨石が積み上げられ、数ヶ所から清冽な水が湧き出しています。
東京の名湧水57選に選定される昭島市の湧水
龍津寺の南の崖(ハケ)から湧出する水で、台地の崖面から湧く武蔵野の湧水には崖線(がいせん)タイプと台地の凹み、馬蹄形の地形に湧く谷頭(やとう)タイプに分かれますが、龍津寺の湧水は典型的な崖線タイプで、太古に多摩川が削った立川崖線の一部。
段丘の上部がローム層、下部が砂礫層、その基部が上総層群で、砂礫層を流れる地下浸透水が湧き出しています。
昭島市では宮沢地区の諏訪神社の湧水も東京の名湧水57選に選定されていますが、周辺の緑の多い龍津寺の湧水の方が湧出量も多く、夏は涼し気な雰囲気を醸しています(諏訪神社の湧水は段丘の2段目にあり、1段目の龍津寺の湧水とは少し異なります)。
龍津寺の湧水 | |
名称 | 龍津寺の湧水/りゅうしんじ |
所在地 | 東京都昭島市拝島町5-2-37 |
電車・バスで | JR・西武鉄道拝島駅から徒歩25分 |
ドライブで | 中央自動車道八王子ICから約4.5km |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag