東京都渋谷区渋谷3丁目、並木橋交差点近くを流れる渋谷川右岸にあった東急電鉄の駅舎跡が、東横線旧並木橋駅跡。昭和2年8月28日、東横線の開通と同時に開業した駅で、昭和20年5月24日・25日の空襲で駅舎が焼失したため、休止され、昭和21年5月31日に廃止されています。現在は高架の橋脚(柱)などがモニュメントとして残されています。
戦前に渋谷駅から500mのところに高架駅があった!
東京横浜電鉄(現・東急電鉄)が渋谷と横浜をつなぐ、東横線を敷設。
開業時から渋谷駅周辺は高架となり、東横線の渋谷駅からは500mほどしか離れていません。
並木橋駅は、渋谷川沿いに相対式ホーム2面2線を有する高架駅として開業した駅で、駅周辺の実践女学園、常盤松女学院、國學院などの利用があったため、渋谷駅に近い場所に駅が設置されたのです。
平成25年3月15日、東急東横線谷駅〜代官山駅間の地下化により、旧渋谷駅地上駅舎と代官山駅までの高架線は解体され、それに伴って、並木橋駅の痕跡(ホームの側壁)も消え去りました。
旧渋谷駅地上駅舎部分は再開発され、大規模複合施設「渋谷ストリーム」が誕生、さらに渋谷川沿いの旧高架下部分を活かして遊歩道「渋谷リバーストリート」が整備されていますが、東横線旧並木橋駅跡の高架下部分には「並木橋駅ホーム」をイメージしたモニュメント(59とナンバリング)、高架部分の橋脚(60、61とナンバリング)がありますが、ナンバリングされた数字は、高架柱の管理用の数字です(東横線の渋谷駅ホームから01で始まるナンバリング)。
ちなみに並木橋は、渋谷川を渡るかつての鎌倉街道に架かる橋で、現在は並木橋、八幡通りの新並木橋が並んでいます。
東横線旧並木橋駅跡 | |
名称 | 東横線旧並木橋駅跡/とうよこせんきゅうなみきばしえきあと |
所在地 | 東京都渋谷区渋谷3-24 |
電車・バスで | JR・京王電鉄・東急電鉄・東京メトロ渋谷駅から徒歩5分 |
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