東京都三鷹市大沢6丁目、野川沿いの歩道脇に回る水車が、野川の水車。かつて大沢地区には野川の水を利用した水車が6基ありましたが、関東大震災の被災、野川の大規模改修工事などで失われ(峯岸家の水車「しんぐるま」のみ動態保存)、野川沿いの水路に1基が復元されています。
東屋横に小型の水車を復元
かつては野川に沿った低地には水田が開け、畑や雑木林の広がる典型的な武蔵野の農村風景が広がっていた大沢地区。
野川沿いの高台の水路に設置されていたのが、大車 (箕輪水車)、 新車(しんぐるま/峯岸水車)、海老澤水車など、合計6基の水車です。
峯岸家は、脱穀が生業で、地域の農民 か ら小麦を仕入れ 、水車で製粉したものを江戸へ出荷してい ました。
幕末の安政3年(1856年)には大沢村の3基の水車が回っていました。
昭和40年の河川改良で野川の川幅が広げられ、川底が深くなったため、取水が困難となり(河川改良以前は野川に堰をして、そこから水車用水路に水を取り入れていました)、稼働を停止しています。
峯岸家の建物と水車は、三鷹市に寄贈され、「大沢の里水車経営農家・新車」(しんぐるま)として公開されています(野川沿いに復元された小型の水車から上流側50mほどの場所に、「大沢の里水車経営農家・新車」があります)。
近くにはワサビ栽培と昔のくらしを今に伝える「大沢の里古民家」、大沢の里・湿生花園、出山横穴墓群8号墓もあり、国分寺崖線沿いの自然を活かしたフィールドミュージアムとして機能しています。
野川の水車 | |
名称 | 野川の水車/のがわのすいしゃ |
所在地 | 東京都三鷹市大沢6-10 |
電車・バスで | JR三鷹駅から小田急バスで19分、竜源寺下車、徒歩5分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
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