えちごトキめき鉄道で、人気を博しているのが「国鉄型急行」。国鉄413系・国鉄455系(ともに交流直流両用電車)で、2021年にJR西日本から譲渡され、「交直流急行色」へ復元。2026年1月12日(月・祝)までは、現行のカラーで走り、3月中旬頃には「新北陸色」で再デビューとなります。
「交直流急行色」をまとう観光急行も見納めに

「国鉄型急行」の国鉄413系・国鉄455系は、当時の社長だったローカル鉄道の「再生請負人」・鳥塚亮(とりづかあきら/現・大井川鐵道)社長が、JR西日本から購入し、あえて往年の国鉄車両の雰囲気を楽しめるようにと若干の改造を加え、赤色だった塗装を、「交直流急行色」に塗り替え、観光急行・快速として運用したもの(現在、観光急行は乗車券のみで利用可能)。
分割民営化以降、JRからは急行が消滅し、さらには「国鉄型急行」車両の運用も減少し、懐かしい旅が楽しめると好評を博しているのです。
「交直流急行色」は、交流直流両用電車投入時のカラーリングで、赤13号(交直流電車の色)とクリーム4号のツートンカラー。
クリーム4号の帯を車体の裾に巻いているのは、交流60Hzの区間を走る車両ということがわかるようにしたもの。
国鉄時代は用途や電源方式によって標準色が決められていたのです。
急行「ゆのくに」、急行「加賀」など北陸本線を走った急行列車はこの「交直流急行色」をまとっていたのです。
「新北陸色」は、北陸地域で長年にわたり親しまれてきたカラーリングで白地(オイスターホワイト)にブルー(コバルトブルー)。
分割民営化後のJRは、独自色を出すために、地域ごとのカラーを設定することが多く、JR西日本は、北陸本線の車両は、「新北陸色」と称される色を採用(後に青一色の「北陸地域色」に変更)。
「新北陸色」は、「普通列車のイメージカラー」なので、これまでの国鉄時代の急行の色から、普通列車に格下げということに。
あえて、「新北陸色」となるのは、JR西日本では、2022年5月を最後に「新北陸色」をまとった編成が引退しているから。
懐かしく思えるのは「新北陸色」ということなのでしょう。
それでも「交直流急行色」の車両が「立山」、「くずりゅう」、「玄海」、「山陽」など、往年の急行列車のヘッドマークを付けて走る姿は、撮り鉄にも人気を集めていましたから、驚きの声も数多くあがっています。

| えちごトキめき鉄道「国鉄型急行」、交直流急行色から「新北陸色」に塗り替え! | |
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