2024年6月20日に藤井叡王対伊藤七段の第9期叡王戦第5局が開かれ、熱戦が繰り広げられたのが山梨県甲府市、湯村温泉の老舗「常磐ホテル」(ときわほてる)。実はこの「甲府の迎賓館」とも呼ばれる常磐ホテル、過去に13回を数える将棋の八大タイトル戦の会場となっており、まさに「決着の常磐ホテル」なのです。
大山康晴王将VS升田幸三八段以来、9度の決着が!
「決着の常磐ホテル」、「タイトル戦の聖地」といわれるのは、過去にここで決着がついたことが多いから。
「藤井を泣かせた男」といわれる伊藤匠七段と将棋界の全てのタイトル(棋聖、王位、叡王、竜王、王将、棋王、名人、王座)を独占した藤井聡太八冠が激突した第9期叡王戦(2024年)は、これまで2勝2敗の5分。
「世紀の一戦!21歳の若き両雄の激突!叡王戦五番勝負第5局」とマスコミが熱を入れて報道した場所もまさに「決着の常磐ホテル」でした。
過去を振り返っても、2020年10月14日・第68期王座戦第5局(◯永瀬拓矢王座VS久保利明)、2018年10月30日・第66期王座戦第5局(中村太地王座VS斎藤慎太郎七段◯)、2017年6月5日・第75期名人戦第6局(七番勝負で6局目で決着/◯佐藤天彦名人VS稲葉陽八段)、2015年12月2日・第28期竜王戦(七番勝負で5局目で決着/糸谷哲郎竜王VS渡辺明棋王◯)、2015年10月26日・第63期王座戦第5局(◯羽生善治王座VS佐藤天彦八段)、2013年10月21日・第61期王座戦第5局(◯羽生善治王座VS中村太地六段)、2011年6月21日・第69期名人戦第7局(羽生善治名人VS森内俊之九段◯)、1954年2月2日・第3期王将戦第6局(七番勝負で6局目で決着/◯大山康晴王将VS升田幸三八段)で、まさに「決着の常磐ホテル」。
館内には囲碁将棋タイトル戦の写真や資料を展示した「名人の小径(こみち)」もあり、将棋ファンならずとも楽しむことができます。
風雅な3000坪の日本庭園もあり、日本アルプスや庭園を望む東館、富士山を遠望する西館、日本建築の粋を集めた離れと施設も充実。
五感で味わう地の料理も遠来の旅人を唸らせています。
ちなみに藤井叡王対伊藤七段の第9期叡王戦第5局は、庭園に面した離れの「九重」(多くの文人に愛された露天風呂付きの離れ)が対局場となっています。
宿泊料は、意外にも夏場がオフの設定で、紅葉シーズンなどは高くなるので、夏休みはおすすめで、平日に2名で、2食付11万円くらいから。
離れの「九重」だと部屋食で、2名で20万円以上となります。
宿泊だと手が出ない場合は、カレーライス、オムライス、松花堂、甲州牛寿司御膳など、「ラウンジ花梨」での手頃なランチ利用がおすすめです。
日帰り入浴の対応はありません。
一度は泊まってみたい!「決着の常磐ホテル」 | |
所在地 | 山梨県甲府市湯村2-5-21 |
場所 | 常磐ホテル |
関連HP | 常磐ホテル公式ホームページ |
電車・バスで | JR甲府駅から山梨交通バスで13分、湯村温泉入口下車、徒歩5分。または、タクシーで10分 |
ドライブで | 中央自動車道双葉スマートICから約4km |
駐車場 | 250台/無料 |
問い合わせ | 常磐ホテル TEL:055-254-3111(電話受付時間 9:00〜17:00)/ FAX:055-253-0691 |
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