鳥居は、神域の入口を表すものですが、その神威の広がりの象徴とするために巨大な鳥居が建立されています。もともとは木製や石造りでしたが、鉄筋コンクリート、最近では耐候性鋼の登場で巨大化が進んでいます。日本の巨大鳥居TOP10入りするのは、高さ24m以上というビッグサイズです。
第1位 熊野本宮大社(大斎原)|和歌山県
所在地:和歌山県田辺市本宮町本宮
高さ:33.90m
建立年:平成11年5月11日
素材:耐候性鋼
備考:大斎原は神仏混合時代の熊野信仰の中心で、後白河法皇34回、後鳥羽上皇は30回という熊野詣(熊野御幸)の目指す場所は、この大斎原でした
九鬼宗隆(くきむねたか)宮司がバブル経済が崩壊後の世相を憂い、「熊野から人々の安泰や世界平和を願いたい」として建立を計画して建立
第2位 大神神社|奈良県
所在地:奈良県桜井市三輪660−1
高さ:32.20m
建立年:昭和61年5月28日
素材:耐候性鋼
備考:昭和59年の昭和天皇の参拝を記念して建立
車道をまたぐ鳥居としては日本最大
第3位 弥彦神社|新潟県
所在地:新潟県西蒲原郡弥彦村矢作7342-4
高さ:30.20m
建立年:昭和57年11月12日
素材:耐候性鋼
備考:昭和57年11月15日の上越新幹線開通を記念して、弥彦神社(正式名は彌彦神社)一の鳥居をモデルに建立
主柱を4本の稚児柱で支える両部鳥居としては日本一の規模
第4位 最上稲荷|岡山県
所在地:岡山県岡山市北区高松稲荷
高さ:27.50m
建立年:昭和47年12月24日
素材:鉄骨・鉄筋コンクリート製
備考:世界平和、交通安全、幸せという3つの願いを込め、日本一の大鳥居を建設
豊川稲荷(愛知県豊川市)と同様に、神仏習合時代の名残を残す日蓮宗の寺ですが、廃仏毀釈の荒波を逃れ、鳥居が立ち、注連縄の掛かる、神宮形式をあわせ持つ本殿(霊光殿)があります
第5位 豊国神社|愛知県
所在地:愛知県名古屋市中村区鳥居西通1丁目
高さ:26.40m
建立年:昭和4年11月3日
素材:鉄筋コンクリート製
備考:大正10年、中村が名古屋市に編入されたのを記念して計画された鳥居
昭和5年の元旦には山車や名古屋市電に花電車が繰り出されて、竣工を祝っていますが、当時は日本一の大鳥居でした
第6位 鹿嶋神社|兵庫県
所在地:兵庫県高砂市阿弥陀町地徳
高さ:26.20m
建立年:平成10年11月
素材:チタン製
備考:未来への大きな羽ばたきのための神社のシンボルとして、夢の超合金チタンを採用
国土の安寧と五穀豊穣、参拝者の多幸を祈念し、天の光を受けて輝く設計
第7位 靖國神社|東京都
所在地:東京都千代田区九段北3-1-1
高さ:25.00m
建立年:昭和49年
素材:耐候性鋼
備考:近衛歩兵第1連隊の元将兵が再建運動の中核となり、1万8000人にのぼる個人、団体からの寄付を1億6000万円ほど集めて建立
第7位 神柱宮|宮崎県
所在地:宮崎県都城市中原町35−36
高さ:25.00m
建立年:昭和54年7月8日
素材:鉄筋コンクリート製
備考:『第34回日本のふるさと宮崎国体』を記念して建立
建立当時には、鉄筋コンクリート製では日本一を誇りました
第9位 古峯神社|栃木県
所在地:栃木県鹿沼市草久
高さ:24.60m
建立年:昭和49年1月
素材:耐候性鋼
備考:神仏習合だった寛政9年(1797年)建立の初代一の鳥居から数えて4代目となる大鳥居
北関東随一、関東では第2位となる大鳥居です
第10位 平安神宮|京都府
所在地:京都府京都市左京区岡崎西天王町97
高さ:24.20m
建立年:昭和3年10月6日(昭和4年4月10日・竣工奉告祭)
素材:鉄筋コンクリート製
備考:建設時には国内最大の鳥居
次点(11位) 出雲大社|島根県
所在地:島根県出雲市大社町杵築南1387
高さ:23.00m
建立年:大正4年11月
素材:鉄筋コンクリート製
備考:大正4年11月に京都で行なわれた大正天皇御即位の大典(『大正天皇御大典』)を記念して建立
出雲大社の本殿よりも1mだけ低い高さになっています
日本の巨大鳥居 TOP10 | |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag