3000m級の高峰が連なる南アルプス。日本第3の高峰、間ノ岳(3190m)は、静岡市の最北端に位置しています。そんな南アルプスが海に落ちる場所が、静岡県焼津市と静岡市駿河区の境にある大崩海岸(おおくずれかいがん)。実は海上から見上げると断崖絶壁の上に落石防止のシェルターが連続する道路が!
その名も大崩! 「日本一危ない断崖道路」は廃道に

「東海の親不知」とも呼ばれる東海道の難所で、東海道本線の旧線もこの断崖を石部トンネル(せきべとんねる)で抜けていましたが、現在は坑門部分も崩落しています(昭和37年に現在のルートに変更しています)。
焼津と県都・静岡の間には、南アルプス末端部の山並みがあるため、山越えが余儀なくされますが(旧東海道は日本坂越え)、海岸沿い短絡するルートとして、国道150号(現在の静岡県道416号静岡焼津線のルート、国道は内陸に移動)を開削しました。
大崩海岸はシェルターを兼ねた堅固な洞門で貫通していますが、昭和46年7月5日、第5洞門が通行中の乗用車1台を巻き込みながら崩落。
昭和47年7月に石部海上橋を設けて、崩落部の洞門群を廃道化したのです。
当時は大雨が降ると通行止めにしていましたが、それでも崩落事故が発生したことから、断崖を通る道を諦めたということに。
さらに静岡県道416号(静岡焼津線)は、浜当目トンネルを平成29年3月に開通、海岸部の危険地帯を走る道路をほぼ回避したのです。
それでも斜面崩落令和6年7月に斜面崩落が起こり、浜当目トンネルを含む1.2km区間が全面通行止めに(令和8年8月に解除予定)。
「日本一危ない断崖道路」というのは、あながちオーバーではない表現であることがわかります。

| 【地図を旅する】vol.42 地図から消えた道、大崩海岸を走った断崖道路 | |
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