鶴林寺(四国八十八ヶ所霊場第20番札所)

鶴林寺(四国八十八ヶ所霊場第20番札所)

徳島県勝浦町にある鶴林寺(かくりんじ)は、四国八十八ヶ所霊場第20番札所で19番の立江寺から徒歩なら5時間。遍路から「お鶴」あるいは「お鶴さん」などと呼ばれる鶴林寺への遍路道は、阿波(徳島県)の最大の難所となっています。標高570mの山頂まで急傾斜の山道で上り、仁王門を抜けると参道脇に杉や松の老樹が続いています。

「お鶴」と呼ばれた遍路泣かせの難所も今では車で山門まで到達!

かつては23ヶ所ある阿波の霊場のうちでも、一に焼山(12番・焼山寺)、二にお鶴(20番・鶴林寺)、三に太龍(21番・太龍寺)といわれる難所のひとつでしたが、今では自動車道が開通して山麓から10分足らずで山門まで到達することができます。

寺伝によれば、平安時代初めの延暦17年(798年)、桓武天皇(かんむてんのう)の勅願寺として開山という古刹。
寺の名は空海の修行時に雌雄の白鶴が本尊・地蔵菩薩の降臨を守護したことから霊鷲山鶴林寺(りょうじゅざんかくりんじ)と名付けられたと伝えられています。
山号は、付近の山容が、釈迦が説法されたインドの霊鷺山に似ているところから。

平安時代には平城天皇(へいぜいてんのう)、嵯峨天皇(さがてんのう)、淳和天皇(じゅんなてんのう)などの天皇家、そして中世には源頼朝、源義経、阿波国の大名・三好長治(みよしながはる)、徳島藩祖・蜂須賀家政らの武将たちの信仰が厚く、山中にあるがゆえに戦乱の兵火からも守られ、古色蒼然とした堂塔や寺宝が往時の姿をとどめています。

明治初年の廃仏毀釈の嵐を生き抜き、現在も塔頭7寺、末寺15寺を持つ大寺で、真言密教の道場としても有名です。
本尊・木造地蔵菩薩立像は国の重要文化財。
本堂右側にある三重塔は徳島県の有形文化財に指定されています。

山麓からから運慶作と伝わる仁王像が睨みを利かせる仁王門までは、4kmほど。
そのうち、水呑大師(みずのみだいし)から仁王門までの1269mが、鶴林寺道で、遍路道で初めて国の史跡に指定された道。
鶴林寺道沿いには南北朝時代の年号を刻んだ丁石(1丁は約109m)が11基残されていますが、徳島県では最古となる丁石です。

霊場間の距離・時間

19番札所・立江寺(徳島県小松島市立江町若松13) — (14km/30分) — 20番札所・鶴林寺(徳島県勝浦郡勝浦町生名鷲ヶ尾14) — (10km/20分) — 21番札所・太龍寺(徳島県阿南市加茂町龍山2)

鶴林寺(四国八十八ヶ所霊場第20番札所)
名称鶴林寺/かくりんじ
所在地徳島県勝浦郡勝浦町生名鷲ヶ尾14
関連HP四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページ
電車・バスでJR徳島駅から徳島バス勝浦線で1時間、生名下車、徒歩1時間30分
ドライブで神戸淡路鳴門自動車道鳴門ICから約38km
駐車場20台/有料
問い合わせ鶴林寺 TEL:0885-42-3020
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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