鳥取県立大山自然歴史館

江戸時代から昭和の初めに大規模な牛馬市が立ったという大山登山口の博労座(ばくろうざ)に建つ大山のビジターセンター的なミュージアム。「大山の誕生」、「大山に生きる」、「大山を仰ぐ」、「大山とふれあう」をテーマに大山の自然、歴史、文化をわかりやすく紹介しています。

大山誕生の歴史や、大山のブナ林を知ろう

牛馬市が開かれた博労座(現・駐車場)前に建つ

大山や大山山麓の自然解説では、大山の成り立ちや、大山の山麓に広がる西日本随一のブナ林の解説に注目を。
登山者の急増により裸地化した大山山頂部が登山者による「一木一石運動」でかつての緑の台地が蘇るまでの過程なども詳細に解説されています。
また、日本遺産に登録の「地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市」、大山寺の歴史と繁栄も興味深い内容となっています。

また、大山寺〜大神山神社、大山登山道・大山山頂周辺の花の情報なども紹介。
2階には展望テラスも用意されており、腫れた日には弓ヶ浜、三保半島から遠く隠岐島まで眺望できます。

大山情報館、島根県側の島根県立三瓶自然館サヒメルとともに大山隠岐国立公園のビジターセンターとしても活用可能で、専門の解説員と歩く「自然観察会」(参加無料)も実施。

 大山の『一木一石運動』
中国地方の最高峰・大山は、「日本百名山」の一座でもあり、今でも年間6万人が訪れる登山者に人気の山。登山ブームだった昭和40年代、大山には年間200万人もの登山客が訪れ、植物が踏み荒らされた結果、山頂が裸地化して緑を失い、その結果大きな水路が生まれて崩落が早まるといった危険な状態が生まれました。昭和60年地元の自然保護団体、山岳関係者、行政などが手を取り合って保護運動に取り組もうと「大山の頂上を保護する会」が結成され、『一木一石運動』がスタート。無残な姿をさらした山を救おうと大山から崩落した石を、登山者ひとつずつが持って登頂。その石で浸食溝を埋めたり、植物の苗を植え、コモをかぶせて保護したり、木道を整備するなどして、山頂の緑が復活したのです。
ブナの森に生息する鳥や動物を解説
大山寺春祭りの牛馬市の賑わい
鳥取県立大山自然歴史館
名称 鳥取県立大山自然歴史館/とっとりけんりつだいせんしぜんれきしかん
所在地 鳥取県西伯郡大山町大山43
関連HP 鳥取県立大山自然歴史館公式ホームページ
電車・バスで JR米子駅から日交バス大山寺行きで50分、大山寺下車
ドライブで 米子自動車道米子ICから約13km
駐車場 博労座駐車場(600台/無料、スキーシーズンは有料)
問い合わせ 鳥取県立大山自然歴史館 TEL:0859-52-2327/FAX:0859-52-2330
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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