難関突破、安産にご利益大! 貫通石を祀るトンネル神社に注目!

トンネル神社

トンネル掘削時、貫通する際の最後の石となる貫通石は「苦難(山)を突破し、意思(石)を貫く」ということで、古来からご利益があるとされるパワーストーン。長大な青函トンネル掘削時の貫通石は、青森県東津軽郡今別町の青函トンネル入口広場にトンネル神社として祀られています。

御神体は青函トンネルの貫通石

青函トンネル
青函トンネルの本州側入口、神社はこの右(線路の先)に建っています

青函トンネルでは三岳工区を担当した大林組ですが、「貫通石には魔法がかかってる」(大林組「楽しく分かる!トンネルの世界」)としています。
『古事記』には、神功皇后(じんぐうこうごう)が出産の際、貫通石を枕元に置いたところ、とても元気な赤ちゃん誕生したと記され、昔から「安産守護」として珍重されてきました(ただし、年代的に神功皇后はヤマト王権誕生以前となり、実在性には疑問符が付きますが、後世の女帝がモデルで似たような逸話があったのかもしれません)。

近年では難関突破・初志貫徹の意味で、合格祈願で訪れる人も多数。
青函トンネルは海底トンネルということで難関突破という点でもまさにパワーストーンとなっているのです。

今でもトンネル工事の際には坑口の上に御神木「化粧木」(けしょうぎ=坑口の上から工事の安全を 見守ってくれる大切に祀られた木)を飾り、トンネルが貫く地の山の神を敬い、安全祈願を行なっていますが、そうした自然崇拝が、貫通石を大切にする気持ちにつながっています。

昭和63年3月13日に世界一長大なトンネルとして開通した青函トンネルですが、神社が建立されたのは平成28年のこと。
近くには青函トンネル入口を眺める本州側の展望台もあり、北海道新幹線の走行を見学できます。

難関突破、安産にご利益大! 貫通石を祀るトンネル神社に注目!
所在地 青森県東津軽郡今別町浜名黒崎地内
場所 トンネル神社
電車・バスで JR津軽浜名駅から徒歩35分
ドライブで 東北自動車道青森ICから約59km
駐車場 20台/無料
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
青函トンネル入口広場

青函トンネル入口広場

青森県東津軽郡今別町、全長53.85kmの世界最長の海底トンネル、青函トンネルの本州側の入口を眺める展望台が青函トンネル入口広場。北海道新幹線が青函トンネルを出入りする様子を間近で見ることができます。冬期(12月末〜3月中旬)は、広場までの

 

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