富山県高岡市の大佛寺境内にある高岡大仏は、奈良、鎌倉と並ぶ「日本三大仏」のひとつ(岐阜大仏などを数える場合も)。1745(延享2)年、浄土宗極楽寺第15世等誉(とうよ)上人の創建で、当時は3丈2尺の木造金色の大仏でした。度重なる火事に、焼失、再建を繰り返し、昭和8年に20年の歳月を費やし現在の銅製の大仏が開眼。
現在の銅製、露座の大仏は4代目となる高岡大仏
高岡大仏のルーツとなる大仏は、1221(承久3)年、 源義勝が二上山の麓に高さ5mほどの大仏を安置したのが始まりとか。
1745(延享2)年、極楽寺の第15代住職・等誉上人建造の木造金色の大仏は2代目ということに。
さらに1841(天保12)年に3代目が建立されましたが、明治33年の高岡大火でこれも焼失。
現在の4代目となる露座の大仏は、大佛寺の本尊で、高さ15.85m・座高7.43mで、63tの青銅を使用して造られています。
銅器の町として知られる高岡の技術の粋を尽くして製作され、高岡のシンボルともなっている大仏です。
高岡市指定文化財としての名称は銅造阿弥陀如来坐像。
台座部分の内部には地獄変・極楽変の絵画が飾られています。
明治時代の大仏の尊顔が、現在の高岡大仏下部の回廊中心部に安置されています。
昭和8年11月5日、高岡を訪ねた与謝野晶子・鉄幹夫妻ですが、このとき晶子が当時の木造大仏を見て「鎌倉の大仏より一段と美男」と言ったとも伝えられているのですが、果たして真相は。
ちなみに富山県内には小杉大仏、庄川大仏と有名な大仏がほかにもあって高岡大仏と並んで「越中三大仏」と称しています。
高岡大仏 | |
名称 | 高岡大仏/たかおかだいぶつ |
所在地 | 富山県高岡市大手町11-29 |
関連HP | 高岡市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | あいの風とやま鉄道高岡駅から徒歩7分 |
ドライブで | 能越自動車道高岡ICから約5km、北陸自動車道小杉ICから約10km |
駐車場 | 4台/無料(9:00〜19:00) |
問い合わせ | 高岡大仏 TEL:0766-23-9156 |
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