富山県砺波市にある700品種、300万本のチューリップが植栽される公園が砺波チューリップ公園。砺波市西部の花園町にある砺波チューリップ公園は、広さ7haの都市型公園。春にチューリップの見頃を迎えるだけでなく、夏には色鮮やかなカンナも咲き誇ります。
春には300万本のチューリップが咲く
チューリップの球根の生産量日本一を誇る富山。
なかでも砺波市庄下(しょうげ)地区(旧東礪波郡庄下村)は、富山で初めてチューリップの栽培が始まった場所です。
昭和26年には日本初の『チューリップフェア』が開催されていますが、そのシンボル的な存在が砺波チューリップ公園です。
砺波チューリップ公園の園内には日蘭交流400周年とチューリップフェア50年を記念してオランダから移設したオランダ風車「ヴリンスキャップ」(水汲み用風車)、日本最大級の五連揚水水車も回っています。
毎年春に『となみチューリップフェア』、夏に『となみカンナフェスティバル』、冬季にはイルミネーションの『チューリップ公園 KIRAKIRAミッション』を開催。
チューリップの父、水野豊造
大正7年、20歳のだった水野豊造(みずのぶんぞう)氏は、体が弱く、農家の冬の出稼ぎを回避するため、チューリップ球根10球ほどを取り寄せ、試作。
雪解けとともに花をつけたチューリップの切花を販売したところ10本で50銭と、米1升より高値で売れたのです。
ある時、畑で見事に咲いたチューリップの花が切り取られる事件が起こりますが、その結果、球根に栄養が蓄えられることが判明し、切り花生産から球根生産へと転換することに。
大正以降、稲作農家の生活を支えるため(冬の出稼ぎ回避)、水田耕作の裏作としてチューリップの球根栽培が広まっていきました。
大正13年には庄下村球根組合を結成、昭和13年にはアメリカに輸出するまでに成長しています。
軍靴の足音が高鳴ると、アメリカへの輸出が止められ、さらに花卉生産はできない状況に。
戦時下では、畑のすみにチューリップを植え、150品種を守り続け、戦後、富山県球根協会を結成し、見事に復活させたのです。
砺波チューリップ公園 | |
名称 | 砺波チューリップ公園/となみちゅーりっぷこうえん |
所在地 | 富山県砺波市花園町1-32 |
関連HP | 砺波市公式ホームページ |
電車・バスで | JR砺波駅から徒歩10分 |
ドライブで | 北陸自動車道砺波ICから約2km |
駐車場 | 砺波市文化会館駐車場(200台/無料、チューリップフェア開催期間は有料) |
問い合わせ | 砺波チューリップ公園 TEL:0763-33-7716 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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