富山県富山市にある鱒寿司の名店が、明治初年創業の老舗、庄右衛門元祖関野屋(しょうえもんがんそせきのや)。天然もののサクラマスと伝統製法にこだわる店です。「天然ものでは利益が少なく、しかも富山のコシヒカリを使い、昔ながらの製法で作っています」(当主の関野宏之さん)というこだわりの店です。
美味なる鱒寿司は売り切れ必至!
北海道産の天然物のサクラマスを使っているので、鱒には詳しい北海道から来店のグルメに「いいまサクラマスを使っていますね」と褒められることもあったとか。
富山県産コシヒカリは契約農家で栽培。
かつては富山県でも神通川でサクラマスがとれ、その美味しい消費方法が富山の鱒寿司文化になったのです。
養殖のサクラマスでは、天然物ではありえない脂が乗った魚になり、鱒寿司には不向きなんだとか。
「脂が多すぎるとシャリがべたついたものになり、結果、米の中での熟成を阻害し、本来の風味を損ねてしまうんです」。
さすがは、当主の関野宏之さんで6代目となる、こだわりの鱒寿司。
魚の旨味成分が、コシヒカリに浸透してこその、伝統の鱒寿司という信念が、今も美味しい鱒寿司を生み出しています。
実は、円形の鱒寿司にも、サクラマスの背身、腹身、尾身があり、「筋目」と「色」で大まかに判別できるのだそう(素人目には判別不能)。
こだわりの鱒寿司ゆえに、まずはそのまま味わい、できれば生醤油ではなく、「煮切り醤油(濃口醤油:みりん:日本酒=2:1:1の分量で煮てアルコールを飛ばしたもの)で味わってほしい。サクラマスの香り、コシヒカリの甘味、熟成の旨味がこの醤油で広く奥行のあるものに変わります」とのことです。
店頭に並ぶと午前中には売り切れてしまうこともあるという人気の品です。
オンラインショップでは、「冷凍鱒乃寿し」を販売。
独自に確立した冷凍手法で2ヶ月間保存ができる冷凍鱒寿司を開発したもの。
流水解凍すれば、できたてと遜色ない味わいを楽しめるとのこと。
庄右衛門元祖関野屋 | |
名称 | 庄右衛門元祖関野屋/しょううえもんがんぞせきのや |
所在地 | 富山県富山市諏訪川原3-4-12 |
関連HP | 庄右衛門元祖関野屋公式ホームページ |
電車・バスで | 市内電車丸の内電停から徒歩3分。JR富山駅から徒歩18分 |
問い合わせ | 庄右衛門元祖関野屋 TEL:076-421-0439/FAX:076-421-0586 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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