福島県会津郡下郷町、南会津の冬の絶景といえば、その筆頭が「大内宿の雪景色」。会津藩主・保科正之が整備した会津西街道の宿場町で、会津藩主の参勤交代にも使われた宿場。茅葺き(かやぶき)屋根の民家が街道沿いに軒を連ね、国の伝統的建造物群保存地区にも認定されています。
雪灯籠に灯されたロウソクの炎が揺らめき、幻想的

南会津の山中、街道沿いに450mに渡って茅葺き屋根が軒を連ねていますが、宿場として国の伝統的建造物群保存地区に選定されるのは、中山道の妻籠宿(つまごしゅく)、奈良井宿(ともに長野県)に続いて全国で3番目。
電線などを新設の道路に移し、街道自体は昔ながらの風情を保っています。
かつてはアスファルト舗装でしたが、それも撤去し、土の道に復元。
平成10年には「大内宿結いの会」が結成され、茅葺き屋根の復元、その継承に尽力しています。
そんな大内宿の景観が、最も美しいのが、雪景色。
雪灯籠に灯されたロウソクの炎が揺らめき、実に幻想的なのです。
大内宿の茅葺き民家を守っているのは、土間の囲炉裏(地炉)と土間横の座敷の囲炉裏から出る煙。
この煙で茅が燻(いぶ)され、防虫、防腐効果を発揮しています。
冬場に大内宿を訪れると、この囲炉裏のありがたさがよくわかります。
豪雪地帯ですが、雪がもっとも積もる2月第2土・日曜には、『大内宿雪まつり』も開催されています。

| 【冬の絶景】(11)福島・南会津「大内宿の雪景色」 | |
| 所在地 | 福島県南会津郡下郷町大内 |
| 場所 | 大内宿 |
| 電車・バスで | 会津鉄道湯野上温泉駅からタクシーで15分 |
| ドライブで | 磐越自動車道会津若松ICから約33.7km |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 | |











