【冬の絶景】(11)福島・南会津「大内宿の雪景色」

大内宿

福島県会津郡下郷町、南会津の冬の絶景といえば、その筆頭が「大内宿の雪景色」。会津藩主・保科正之が整備した会津西街道の宿場町で、会津藩主の参勤交代にも使われた宿場。茅葺き(かやぶき)屋根の民家が街道沿いに軒を連ね、国の伝統的建造物群保存地区にも認定されています。

雪灯籠に灯されたロウソクの炎が揺らめき、幻想的

大内宿

南会津の山中、街道沿いに450mに渡って茅葺き屋根が軒を連ねていますが、宿場として国の伝統的建造物群保存地区に選定されるのは、中山道の妻籠宿(つまごしゅく)、奈良井宿(ともに長野県)に続いて全国で3番目。

電線などを新設の道路に移し、街道自体は昔ながらの風情を保っています。
かつてはアスファルト舗装でしたが、それも撤去し、土の道に復元。
平成10年には「大内宿結いの会」が結成され、茅葺き屋根の復元、その継承に尽力しています。

そんな大内宿の景観が、最も美しいのが、雪景色。
雪灯籠に灯されたロウソクの炎が揺らめき、実に幻想的なのです。

大内宿の茅葺き民家を守っているのは、土間の囲炉裏(地炉)と土間横の座敷の囲炉裏から出る煙。
この煙で茅が燻(いぶ)され、防虫、防腐効果を発揮しています。
冬場に大内宿を訪れると、この囲炉裏のありがたさがよくわかります。

豪雪地帯ですが、雪がもっとも積もる2月第2土・日曜には、『大内宿雪まつり』も開催されています。

大内宿
【冬の絶景】(11)福島・南会津「大内宿の雪景色」
所在地 福島県南会津郡下郷町大内
場所 大内宿
電車・バスで 会津鉄道湯野上温泉駅からタクシーで15分
ドライブで 磐越自動車道会津若松ICから約33.7km
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
大内宿雪まつり

第39回大内宿雪まつり|下郷町|2025

2025年2月8日(土)〜2月9日(日)、福島県下郷町の大内宿で『第39回大内宿雪まつり』を開催。雪に包まれた茅葺き屋根の並ぶ会津西街道の宿場、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている大内宿(標高670m前後)を会場に、日本一の団子

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