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梨羽家茶室

梨羽家茶室

山口県萩市堀内、萩城跡(指月公園)内、13代藩主毛利敬親(たかちか)の別邸にあった茶室「花江茶亭」に隣接して建つのが、梨羽家茶室(なしばけちゃしつ)。毛利家重臣、梨羽家の中津江にあった下屋敷の茶室を移築したもので、「煤払いの茶室」(すすはらいのちゃしつ)とも呼ばれています。

長州藩の重臣・梨羽家が藩主をもてなした茶室

萩城跡(指月公園)空撮PHotoMap

江戸時代中期を代表する花月楼形式(8畳で床の間が1間を中央に配置したもので、松陰神社「花月楼」に代表される形式)の茶室で、年末に行なわれる萩城の煤払いの日には、主がこれを避けてこの茶室で休息していたことから、「煤払いの茶室」(煤払いの茶亭)との別名が生まれています。
藩主を迎える家では座敷や茶室を新築してもてなしていますが、現存する茶室も梨羽家が18世紀に新築した茶室です。

梨羽家は、安芸国・沼田荘にあった梨子羽の出身で、梨子羽(後に梨羽)を称し、梨羽城(広島県三原市本郷町)を本拠に、戦国時代には小早川氏、小早川隆景死後は毛利氏に仕えました。
毛利家の減封に伴って、萩に移り住んでいます。

中津江にあった梨羽家は、寄組3218石余りで堀内地区に現存する旧梨羽家書院の梨羽家(石高683石余の大組士)とは別家で、そちらは梨羽分家です。

梨羽家茶室
名称 梨羽家茶室/なしばけちゃしつ
所在地 山口県萩市堀内2区城内1-1
関連HP 萩市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR萩駅から萩循環まぁーるバス西回りで34分、萩城跡・指月公園入口下車、徒歩10分
ドライブで 中国自動車道山口ICから約46km
駐車場 指月第一駐車場(51台/無料)
問い合わせ 萩市観光課 TEL:0838-25-3139
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

萩城(指月公園)

山口県萩市街の北西、海に突き出すようにそびえる指月山(しづきやま/標高145m)の山頂と山麓に、慶長9年(1604年)から4年の歳月をかけ、毛利輝元(もうりてるもと)が築城した、平山城の城跡が萩城跡(はぎじょうせき)。平城部分が指月公園とし

志都岐山神社

山口県萩市堀内、萩城跡(指月公園)・旧本丸に鎮座するのが、志都岐山神社(しづきやまじんじゃ)。かつての県社で、祭神は毛利元就(もうりもとなり)、毛利隆元、毛利輝元、毛利敬親(もうりたかちか)、毛利元徳(もうりもとのり)を5柱として、初代から

萩城・天守跡

本丸(天守・御殿)、二の丸、三の丸と、さらには指月山に詰城と堅牢な防御を誇った萩城。本丸の南西部に配された天守は桃山時代初期の様式で、高さ21m、5層5階の複合式望楼型の壮麗なものだったとか。現在は天守跡(天守台)の石垣を残すのみとなってい

旧福原家書院

山口県萩市堀内、萩城跡(指月公園)内にある、志都岐山神社(しづきやまじんじゃ)の社務所で、萩城三の丸(堀内)にあった永代家老・福原家上屋敷の書院を移築したものが、旧福原家書院(きゅうふくばらけしょいん)。天明年間(1781年~1788年)頃

花江茶亭

山口県萩市堀内、萩城跡(指月公園)内にある茶室が、花江茶亭(はなのえちゃてい)。安政年間(1855年〜1860年)初期、長州藩13代藩主・毛利敬親(もうりたかちか)が萩城三の丸の花江御殿内、橋本川沿いに建てた茶室「自在庵」で、明治22年頃、

 

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