萩城跡(指月公園)

萩城跡(指月公園)

山口県萩市街の北西、海に突き出すようにそびえる指月山(しづきやま/標高145m)の山頂と山麓に、慶長9年(1604年)から4年の歳月をかけ、毛利輝元(もうりてるもと)が築城した、平山城の城跡が萩城跡(はぎじょうあと)。平城部分が指月公園として整備されています。日本100名城にも選定。萩城下町として世界遺産に登録。

関ヶ原合戦後、毛利輝元が築いた「毛利家の存続をかけた背水の陣」

萩城跡(指月公園)
二の丸南門近くに置かれた毛利輝元公像
萩城跡(指月公園)
市街化された二の丸南門。中堀は埋め立てられています

慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いで、毛利輝元は豊臣諸将に担がれて西軍の大将となりますが、実質的には静観を決め込み、戦後、徳川家康から広島から周防国・長門国に転封となっています。
毛利輝元が居城を築いたのは、「西の京」といわれた大内氏ゆかりの山口ではなく、萩。

慶長9年(1604年)に入城し、慶長13年(1608年)に完成。
徳川幕府に対し、毛利家の存続をかけた背水の陣で、そのために海に臨み、中世的な山城の詰城を残したと推測されています。

指月山の山麓(南東麓)の平城部分が、日常の生活、政務の場。
5層5階の複合式望楼型の天守や御殿を有した本丸、12基の櫓のそびえた二の丸、総門脇に船着き場もあった三の丸と三重に堀をめぐらし、山頂部分がいざという時の要塞の詰丸(山城)という平山城です。
平城部分は、干潟を埋め立てて土地を構築しています。

幕末まで長州藩(萩藩)の拠点として機能しましたが、本丸御殿をはじめとする建物は明治7年に解体され、現在は、土塁、石垣と堀のみが残るのみとなっています。

文久3年(1863年)、最後の藩主である毛利敬親は、幕府には無断で山口城(山口市)に藩庁を移し、萩城は役割を終えています。

萩城跡
指月山山上の要害門跡
萩城跡
要害門枡形(詰城の最後の関門)

長州藩の居城は世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産に

萩城跡
内堀と本丸の天守台石垣
萩城跡
本丸と内堀。正面が本丸南門跡

萩城跡は、城下町の「堀内地区」(重要伝統的建造物群保存地区)とともに、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産になっています。
幕末から明治維新にかけて日本の近代国家形成を主導した西南雄藩のひとつ、長州藩の中心拠点というのが選定の理由です。

築城当時は指月城と呼ばれていたため、萩城跡旧本丸一帯は現在、指月公園として整備されています。
二の丸の入口の南門は、中堀も埋め立てられ、周囲には萩焼の店が並んでいます。

旧厚狭毛利家萩屋敷長屋、萩市指月第一駐車場から本丸を目指せば、大手側の登城道となるので、指月公園の南側から本丸を目指しましょう。

指月公園内には毛利氏歴代藩主が祀られた志都岐神社(明治12年創建)や、抹茶がいただける花江茶亭(13代藩主毛利敬親の別邸花江御殿の茶室「自在庵」を移築)、梨羽家茶室(藩の重臣梨羽邸内にあった)、旧福原家書院(萩藩の永代家老福原家の書院)など、毛利家ゆかりの建物が移築され、見どころも豊富。
志都岐神社の庭池に架かる石橋「万歳橋」(ばんせいばし)は、もともとは藩校明倫館の聖廟前に嘉永2年(1849年)に架けられた橋。

二の丸東側の潮入門跡と銃眼土塀が復元されています。
夜は天守跡の石垣などのライトアップを実施(日没~22:00)。

また春の桜も有名で、500本のソメイヨシノが咲き誇るほか、城内に1本しかないという花びらが純白色でガクが緑色の珍しいミドリヨシノ(山口県の天然記念物)も咲き、春には多くの花見客でにぎわいます。
桜の見頃は例年3月下旬~4月上旬で、開花期間中18:00~23:00の間、ライトアップも実施されます。

萩城跡
萩城跡

萩城跡(指月公園) DATA

名称 萩城跡(指月公園)/はぎじょうせき(しづきこうえん)
The Ruins of Hagi Castle,Shizuki Park (Hagijoato・Shizuki Koen)
所在地 山口県萩市堀内2区城内1-1
関連HP 萩市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR萩駅から萩循環まぁーるバスで36分、萩城跡・指月公園下車すぐ
ドライブで 中国自動車道山口ICから約46km
駐車場 萩市営指月第一駐車場(50台/有料)
問い合わせ 指月公園料金所TEL:0838-25-1826
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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