宇津観音堂

宇津観音堂

山口県萩市の沖合44.3kmに浮かぶ見島の北部、萩・菊ヶ浜商港からの萩海運高速船「ゆりや」が入港する宇津港(見島漁港)の北にある、断崖絶壁の岬、観音崎に建つのが、宇津観音堂。赤褐色の溶岩の崖上に建つ観音堂は、パワースポットとしても知られ、遠く、九州、四国からの参詣者もあるのだとか。

火山島・見島の荒々しい断崖に建つ観音堂

宇津観音堂
観音崎の荒々しい断崖

見島は1200万年前、日本列島がアジア大陸から分かれ現在の場所に移動した後のごく早い時期、日本海で噴火した最初の火山で、海底火山の山頂部だけが海上に突き出しているのです。
玄武岩マグマが大規模な割れ目噴火を起こして溶岩台地を形成、スコリアとよばれる黒い軽石も堆積されましたが、観音崎の断崖にはそうした火山島としての歴史が刻まれています。

入口から少し下がった場所に建つ「下り観音堂」で、海側には仏石と呼ばれるケルン状の積石があります。
海に臨むこの岬先端に石を積むと死者の霊が浄土へと旅立つと信じられて来た霊地で、見島ではここが霊界(冥土)への入口とされてきたのです。

空から眺めると見島の姿は牛の寝姿に似ているとされますが、牛の前足にあたるのが観音崎です(後ろ足が日崎、鼻が長尾ノ鼻)。

宇津観音堂
名称 宇津観音堂/うつかんのんどう
所在地 山口県萩市見島
関連HP 萩市観光協会公式ホームページ
電車・バスで 宇津港から徒歩10分
問い合わせ 見島観光協会 TEL:0838-23-3311
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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