2024年8月14日(水)18:00〜20:30、木更津市で「第50回やっさいもっさい踊り大会(木更津港まつり)』を開催。昭和23年にスタートした木更津最大の祭り。2日間行なわれる港まつりの初日に開催の『やっさいもっさい踊り大会』は、木更津駅西口の富士見通りを会場に、「おっさ、おっさ、おっさ」の掛け声とともに、踊り手が練り歩きます。
テレビドラマ『木更津キャッツアイ』で踊りも全国区に!
高度成長期に、木更津に新日本製鐵君津製鐵所がオープン。
それまでの住民と、新しくやって来た人々の和を考え、歌詞にもある「みんながおとなりどうし」を合言葉に昭和49年に始まったのが『やっさいもっさい踊り大会』というわけです。
『やっさいもっさい踊り大会』の唄はデューク・エイセスが担当。
平成14年放送のテレビドラマ『木更津キャッツアイ』(TBS、主演・岡田准一)やそれに続く映画『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』、『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』で、知名度は全国区になり、今や千葉県を代表する踊りとなっています。
『やっさいもっさい踊り大会』では、老若男女が心を一つにして踊りを楽しみます。
「やっさいもっさい」とは、木更津に伝わる民謡「木更津甚句」(きさらづじんく)の中にある囃子言葉。
「木更津甚句」は、江戸〜木更津間の舟運(木更津船)の船頭が往来の際に唄っていた船唄がルーツで、幕末、安政年間(1854年〜1860年)に船唄を元に木更津出身の噺家・木更津亭柳勢(きさらづていりゅうせい)が江戸の高座で唄って江戸界隈で流行りました。
大正時代、木更津南片町の料亭「松川」の女将・露崎地勢(ちせ)から『木更津甚句』を教わり、木更津から上京した芸妓・小野きくが「若福」という芸名で新橋のお座敷でこの木更津甚句を歌い、それが注目されて全国区になりました(若福の墓は木更津の満足山成就寺にあります)。
現在も木更津伝統伎芸を守る会が結成され、木更津では『木更津芸者』体験も可能です(木更津観光協会に問い合わせを)。
つまりは木更津の繁栄を今に伝えるのが「木更津甚句」というわけなのです。
ちなみに、鳥居崎海浜公園に新橋芸者・若福の指導を受ける女性をあしらった「木更津甚句記念碑」が立っているほか、デュークエイセスが『やっさいもっさい』を歌っています。
「木更津甚句」の歌詞は、
ハァー
木更津照るとも 東京は曇れ
かわい男が
ヤッサイモッサイ ヤレコリャドッコッコイ コリャコーリャ
日に焼ける
ヤッサイモッサイ~の囃子言葉(掛け声)。
語源は矢那川の上流にある船着場「矢崎」と「森崎」という地名が元で、「矢崎へ、森崎へ」という掛け声が訛ったと言われています。
祭りで使われる掛け声の「おっさ」は、この木更津の方言で「おお、そうだよ!」と同調するときの相づちで「みんなお互いに理解しあおうよ」という意味なのだとか。
第50回やっさいもっさい踊り大会(木更津港まつり)|2024 | |
開催日 | 2024年8月14日(水)18:00〜20:30 |
所在地 | 千葉県木更津市富士見 |
場所 | JR木更津駅西口富士見通り |
関連HP | 木更津市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR内房線木更津駅から徒歩すぐ |
問い合わせ | やっさいもっさい運営協議会事務局(かずさ青年会議所) TEL:0438-36-2609 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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