空気神社

空気神社

山形県西村山郡朝日町、平成2年建立の空気が御神体という神社。万物を生成する根源の五行「木・火・土・金・水」のモニュメントを通り抜けた、ブナの森におおわれた小高い頂に鎮座。5m四方のステンレス板を鏡に見立てて設置し、本殿はその地下に納められています。

御神体は、ブナの森の空気!

空気神社

朝日町松程地区の故・白川千代雄さんが「日本には八百万(やおよろず)の神があるのに、もっとも大切な空気を祀ることを忘れていたのでは」と空気神社の創建を提唱。
その後、自然崇敬の高まりを願って昭和63年、空気神社建立奉賛会が誕生し、平成2年、朝日岳山麓家族旅行村「Asahi自然観」のオープンをきっかけに、町民有志「一歩会」の働きかけで創建されたもの。

本殿の設計は、コンペが行なわれ、東北工業大学の谷津憲司教授が担当しています。
5m四方のステンレスの鏡板は、森羅万象、春夏秋冬の全てを写し出すもの。
地下殿には素焼きの大きなかめが12個設置してあり、外部の空気の振動を音に変える仕組み。

また、五行「木・火・土・金・水」のモニュメントの水を除く4ヶ所は、ぐるぐる回せる仕組みで、最後の水のモニュメントでは、ブナの森に湧く水が清めの水として流れ出ています。

参拝方式は、とくに特定の神社神道、宗教ではないのですが、どのような参拝でもOKですが、空気神社奉賛会では「二礼四拍一礼」を推奨しています。
二礼したあと、春夏秋冬に4回柏手を打ち、次に空高く両手を上げ、ブナの森の空気を一杯吸って、「いつも大切な空気をありがとう。空気を汚さないよう注意します」と誓って最後に一礼をするのがセオリーなんだとか。

当初は、若者が流出する町で、神輿の担ぎてもいないのに新たに神社を築くなんてという反対意見もあったそうですが、「世界にひとつ」というユニークさ、そして朝日町のブナの森という自然環境から、多くの旅人を集め、町おこしの成功例にもなっています。

朝日町では世界環境デーに合わせ6月5日を「朝日町空気の日」に制定し、毎年6月5日とその日に近い土・日曜に『空気まつり』を開催。
地下の本殿の一般公開や巫女の舞の奉納が執り行なわれています。

空気神社
地下の本殿
空気神社
名称 空気神社/くうきじんじゃ
所在地 山形県西村山郡朝日町白倉745-1
関連HP 朝日町観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR左沢駅からタクシーで40分
ドライブで 山形自動車道寒河江スマートICから約28km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 朝日町観光協会 TEL:0237-67-2134
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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