なせば成るの碑

なせば成るの碑

山形県米沢市、名君・上杉鷹山、上杉景勝、直江兼続を祀る松岬神社(まつがさきじんじゃ) 境内にあるのが、なせば成るの碑。「なせば成る なさねば成らぬ」は、上杉鷹山が家臣に示した和歌(遺訓)だと伝えられています。

「なせば成る」の上杉鷹山書状も現存

「なせば成るなさねば成らぬ何事も成らぬは人のなさぬなりけり」。
有名なこの文章が記された上杉鷹山の書状は、米沢市上杉博物館「伝国の杜」にも保存されているので、上杉鷹山の言葉であることは確実です。

実は、上杉鷹山の治世の250年も以前、戦国時代に武田信玄が「為せば成る 為さねばならぬ成る業を 成らぬと捨つる人のはかなさ」と語ったというのも流布していますが、こちらは裏付けがありません。
いずれも、中国古代の歴史書『書経』にある「弗爲胡成(為さずんばなんぞ成らん)」の引用と推測できますが、武田信玄の場合は、現代の「為せば成る」という叱咤激励ではなく、むしろ「成らぬと捨つる人のはかなさ」、つまりは、なかなかできないのが人であるという結論が導かれているところが大切な部分。
そんな信玄に対して、上杉鷹山は、「成らぬは人のなさぬなりけり」と、世の経営者が好むような叱咤激励型になっています。

なせば成るの碑
名称 なせば成るの碑/なせばなるのひ
所在地 山形県米沢市丸の内1
電車・バスで JR米沢駅から山形交通バス白布湯元行きで8分、上杉神社前下車、徒歩5分。または、タクシーで8分
ドライブで 東北自動車道福島飯坂ICから約38km
駐車場 松が岬おまつり広場駐車場(300台/無料)
問い合わせ 米沢市観光課 TEL:0238-22-5111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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