富士スバルライン四合目、奥庭駐車場から10分ほど山麓側に下ると、カラマツ、コメツガが地を這う様から、「天狗の庭」と呼ばれる奥庭(奥庭自然公園/山梨県鳴沢村)。富士山に棲む天狗が、この奥庭を遊び場にしていたといい、天狗が山頂から小脇に抱えて持ち帰ったという天狗岩もあり、昔から縁結びにご利益があるといわれています。
天狗の遊び場といわれていますが、今でも天狗が出そうな自然境!
大混雑の富士スバルライン終点の5合目を尻目に、人が少ないのが御庭・奥庭。
スバルラインの富士山側、かつての御中道途中にある自然の庭園が御庭、スバルラインの山麓側に位置するのが奥庭です。
森林限界に位置する御庭からは富士山を見上げる形ですが、台地上の奥庭からは少し引きで富士山を眺めることができ、写真撮影、さらには野鳥観察にも絶好。
奥庭自然園には一周40分の散策路「奥庭遊歩道」も整備されるほか、遊歩道の入口に「奥庭荘」も建っています。
カラマツ、ナナカマド、ミヤマハンノキなどが茂りますが、コケモモなど高山植物も花を咲かせる、雲上の庭園。
しかも森林限界に位置し、木々も矮小化して、盆栽のように茂っています。
標高2200mピークの南側、「奥庭遊歩道」の東に位置する凹地は寄生火山の火口の跡。
新緑は5月中旬〜6月上旬、群落となすハクサンシャクナゲの開花は7月中旬〜8月上旬頃。
秋にはコケモモが鈴なりに実をつけ、運が良ければ松茸を見つけることも(8月下旬〜10月上旬/採取は入山鑑札が必要)。
紅葉の見頃は、例年10月上旬〜10月下旬にかけて。
奥庭からスバルライン三合目バス停へのハイキングも可能です。
「奥庭荘」では食事のほか、宿泊も可能です。
季節には「松茸定食」も登場しますが、「松茸は、赤松だけでなくカラマツにも、ハイマツにだって生えます」とのこと。
奥庭(奥庭遊歩道) | |
名称 | 奥庭(奥庭遊歩道)/おくにわ(おくにわゆうほどう) |
所在地 | 山梨県南都留郡鳴沢村 |
関連HP | 鳴沢村公式ホームページ |
ドライブで | 中央自動車道河口湖ICから約26km |
駐車場 | 奥庭駐車場を利用、富士スバルラインマイカー規制期間は山梨県立富士北麓第1~4駐車場を利用 |
問い合わせ | 鳴沢村企画課商工観光係 TEL:0555-85-2312 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag