日本三大善光寺(日本三善光寺)とは!?

日本三大善光寺(日本三善光寺)

善光寺と称する寺は、長野県長野市の善光寺(無宗派=すべての人々を受け入れる寺)を筆頭に、全国に200ヶ寺ともいわれていますが、三大善光寺(三善光寺)とされるのは、善光寺、甲斐善光寺(山梨県)、豊前善光寺(大分県)の3ヶ寺。江戸時代には埼玉県川口市の善光寺も三善光寺に数えられていました。

善光寺|長野県長野市

所在地:長野県長野市長野元善町491
創建:皇極天皇元年(642年)/『善光寺縁起』
現在の宗派:どの宗派にも属していません(善光寺大勧進、善光寺大本願という2つの機構によって運営)/善光寺大勧進=天台宗大本山で善光寺25ヶ院の本坊、善光寺大本願=浄土宗の七大本山の一つ
文化財:本堂は国宝、三門や経蔵(きょうぞう)は国の重要文化財
備考:数え年で7年に一度、現在は丑年(うしどし)と未年(ひつじどし)、秘仏である本尊の身代わりとして、御開帳。
通常「御開帳」といわれるのは秘仏の本尊ではなく、あくまで前立本尊の御開帳。日本百観音(西国三十三所、坂東三十三箇所、秩父三十四箇所)の番外札所で、結願したら、善光寺に参詣するという習わし

善光寺

善光寺

寺伝によれば、皇極天皇元年(642年)創建と伝えられる、長野市の善光寺。『善光寺縁起』によれば、御本尊の一光三尊阿弥陀如来は、インドから百済を経由し、6世紀に日本に渡ってきた日本最古の仏像(秘仏)とか。平安時代にはすでに善光寺を極楽浄土とす

甲斐善光寺|山梨県甲府市

所在地:山梨県甲府市善光寺3-36-1
創建:永禄元年(1558年)
現在の宗派:浄土宗
文化財:山門、金堂(本堂)は国の重要文化財
備考:川中島の合戦で、信州の善光寺焼失を恐れた武田信玄が善光寺本尊を遷して創建、武田氏滅亡後、豊臣秀吉が京・大仏殿に善光寺如来を勧請しますが病に倒れたことから甲斐善光寺に本尊を戻しています

甲斐善光寺

甲斐善光寺

川中島の合戦で、信州の善光寺焼失を恐れた信玄が、永禄元年(1558年)、御本尊の善光寺如来をはじめ、諸仏・寺宝類を奉遷するために建てた寺が甲府市に建つ甲斐善光寺(かいぜんこうじ)。寺の建つ板垣の郷は、善光寺を建立した本田善光(ほんだよしみつ

豊前善光寺|大分県宇佐市

所在地:大分県宇佐市下時枝237
創建:天徳2年(958年)
現在の宗派:浄土宗
文化財:本堂は国の重要文化財
備考:念仏踊りの祖・空也(くうや)が創建、江戸時代初頭まで時宗の寺でした。寺宝に善光寺如来の由来について描いた『善光寺如来絵伝』(3幅/3幅目は本田善光と一光三尊仏の邂逅、堕地獄と蘇生、善光寺創建までを描いています)があり、室町時代中期に描かれたものを江戸時代に写したと推測されています

豊前善光寺

豊前善光寺

大分県宇佐市にある浄土宗の寺が、豊前善光寺。寺伝によれば天徳2年(958年)、念仏踊りの祖・空也(くうや)により開かれたと伝わる古刹。信州善光寺、甲斐善光寺とならび、日本三善光寺のひとつと称されており、芝原善光寺とも呼ばれていますが、正式名

善光寺|埼玉県川口市

所在地:埼玉県川口市舟戸町1-29
創建:建久8年(1197年)
現在の宗派:真言宗智山派
文化財:金銅勢至菩薩立像は埼玉県の有形文化財、元亨二年銘宝篋印塔は川口市の有形文化財
備考:江戸時代、善光寺の建つ川口は、将軍が日光社参で使用した日光御成道(岩槻街道)沿いに位置し、しかも善光寺は荒川(入間川) を渡河する川口の渡し場に近かったこともあり、善光寺江戸近郊の名所として大いに信仰され、御開帳では荒川に板橋を架橋したほど。
信濃の善光寺、甲州の善光寺(甲斐善光寺)とともに日本三善光寺と称されました。
歌川広重『名所江戸百景 川口のわたし善光寺』にも描かれる名刹

善光寺(川口市)

善光寺(川口市)

埼玉県川口市舟戸町、荒川のスーパー堤防上に建つ真言宗智山派の寺が、善光寺。鎌倉時代初期の建久8年(1197年)、定尊が善光寺如来のお告げで、笈(おい)に入れた阿弥陀三尊を携えて諸国を訪ね歩き、笈が動かなくなったことから開山したという古刹です

日本三大善光寺(日本三善光寺)とは!?
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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