岩川八幡神社『弥五郎どん祭り』

岩川八幡神社『弥五郎どん祭り』

鹿児島県曽於市(そおし)大隅町は、「弥五郎伝説の里」。その伝説を伝えるのが毎年11月3日に斎行される岩川八幡神社『弥五郎どん祭り』。1丈6尺(4m85cm)の大男(竹籠製)「弥五郎どん」が登場し、3時間ほどかけて市街地を威風堂々練り歩き、午後には「浜下り」が行なわれます。

4m85cmの弥五郎どんが町を練り歩く!

岩川八幡神社は万寿2年(1025年)、京の岩清水八幡宮(日本三大八幡宮で、神仏習合時代には武神として尊崇)から分霊を勧請して創建したという古社。
岩川八幡神社の弥五郎どんは、25反もの梅染めの衣を身に纏い、ギョロリまなこに太い眉、大小2刀を腰に携えています。
平成4年には、スペインのバルセロナで行われた巨人万博に出展、名声を博するなど、海外進出も果たしています。

祭り当日は、深夜1:00、「弥五郎どんが起きっどー!」のふれ太鼓で弥五郎どんが目覚めるところから始まります。
6:00頃、身支度をすっかり整えた弥五郎どんが、岩川八幡神社の境内で網に引かれ、巨体が身を起こします。

ちなみに『弥五郎どん祭り』は、『おはら祭り』(鹿児島市)、『お釈迦まつり』(志布志市志布志町)と並び鹿児島県下三大祭りにも数えられています。

岩川八幡神社『弥五郎どん祭り』

弥五郎どんとは!?

「山に腰掛けて海で顔を洗った」などといわれる巨人で、本州の巨人伝説「だいだらぼっち」にも似た「弥五郎どん」。
「弥五郎どん」は、奈良時代の養老4年(720年)に勃発した「隼人の反乱」(はやとのはんらん=律令制の導入期に九州南部に住む隼人が起こしたヤマト王権に対しての武装蜂起)の際にヤマト王権に対抗した隼人の統率者ともいわれ、隼人達の霊を供養する放生会(ほうじょうえ)が、鹿児島県曽於市の岩川八幡神社、都城市山之口町の的野神社、宮崎県日南市の田之上八幡神社で行なわれる『弥五郎どん祭り』のルーツとされています。
弥五郎どんは三兄弟で、長男は都城市山之口町にある的野神社の弥五郎どん、岩川八幡神社の弥五郎どんは次男、三男は日南市飫肥にある田ノ上八幡神社の弥五郎どんということになっています。

画像協力/(公社)鹿児島県観光連盟

岩川八幡神社『弥五郎どん祭り』
場所 岩川八幡神社
関連HP 曽於市観光協会公式ホームページ
ドライブで 東九州自動車道曽於弥五郎ICから約2.5km
駐車場 臨時駐車場を利用(案内に従って利用を)
問い合わせ 曽於市商工観光課 TEL:0986-76-8282/FAX:0986-76-7285
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
弥五郎どん

弥五郎どん

鹿児島県曽於市(そおし)大隅町を走る国道269号沿いにある道の駅おおすみ弥五郎伝説の里に立つシンボル像が、弥五郎どん。像高15m、幅8m、総重量40tの銅製の巨像で、制作した竹中銅器(富山県高岡市)によれば、仏像以外の銅像としては日本一の大

 

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