鳴門海峡、下関海峡と並び「日本三大潮流」に数えられる、来島海峡(くるしまかいきょう)。来島海峡大橋の愛媛県側の起点、今治市にあるのが糸山公園で、来島村上水軍の拠点だった来島、小島、馬島(うましま)を見下ろす標高96.9mの糸山周辺に広がる公園です。来島海峡を眺望の糸山展望台があります。
日本三大潮流の来島海峡を見渡す展望公園
糸山と大島を結ぶ全長4105mの3連吊橋、来島海峡大橋の今治市側の架橋起点で、尾道へと通じるしまなみ海道(西瀬戸自動車道=本州四国連絡橋の尾道・今治ルート)の今治側玄関口ともなっています。
園内にはサイクリングターミナルでレストランの利用も可能な「サンライズ糸山」、来島海峡大橋の架橋技術を展示解説した展望施設「来島海峡展望館」などが建っています。
来島海峡は、「一に来島、二に鳴門、三と下って馬関瀬戸」といわれる潮流の激しい場所。
来島(くるしま)は狂う潮というのが転訛したと推測される地名なのです。
日本三大潮流という流れの速い来島海峡を行き交う船や、そこにかかる大橋を眺めるならまずは糸山公園(糸山展望台)へ。
標高が高い分だけ俯瞰的に眺められます。
来島海峡大橋は、大島側から第1、第2、第3の3つの吊橋が連続する構造で三連吊橋と呼ばれる長大橋。
世界初の三連を間近に、迫力満点で眺められるのが糸山公園というわけなのです。
サンライズ糸山で自転車を借りれば、しまなみ海道を自転車で渡ることも可能。
沖に浮かぶ来島、小島、馬島への定期船は今治市の波止浜港(はしはまこう)から出航。
世界で唯一の航路法則「順中逆西」とは!?
馬島と小島の間を「西水道」、馬島と中渡島の間を「中水道」と呼び、大型船は来島海峡海上交通センター(来島マーチス)の監視下で、潮流の流向によって通航する経路を変更する、「順中逆西」(じゅんちゅうぎゃくせい)という特殊な航法を守っています。
潮の流れと同じ方向に航行する時は中水道、潮の流れと反対方向に航行する時は西水道を航行する決まりとなっています(200mを超える巨大船は、潮どまり前後の潮流のゆるやかな時間帯に、中水道を航行)。
東京湾などの湾内を含め、船舶は右側航行というのが決まりですが、ここ来島海峡では、世界で唯一といわれる特殊な航行法が用いられているのです。
この激しい潮流を間近に眺める「来島海峡急流観潮船」は、伊予大島の南側、下田水港から出航しています。
潮の流れと同じ方向に航行する時は中水道、潮の流れと反対方向に航行する時は西水道を航行する決まりとなっています(200mを超える巨大船は、潮どまり前後の潮流のゆるやかな時間帯に、中水道を航行)。
東京湾などの湾内を含め、船舶は右側航行というのが決まりですが、ここ来島海峡では、世界で唯一といわれる特殊な航行法が用いられているのです。
この激しい潮流を間近に眺める「来島海峡急流観潮船」は、伊予大島の南側、下田水港から出航しています。
糸山公園(糸山展望台) | |
名称 | 糸山公園(糸山展望台)/いとやまこうえん(いとやまてんぼうだい) |
所在地 | 愛媛県今治市小浦町2-5-2 |
関連HP | 今治市公式ホームページ |
電車・バスで | JR今治駅からせとうちバス小浦経由大浜行きで22分、展望台入口下車、すぐ |
ドライブで | 西瀬戸自動車道今治北ICから約3km |
駐車場 | 90台/無料 |
問い合わせ | 来島海峡展望館 TEL:0898-41-5002 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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