延命寺(四国八十八ヶ所霊場第54番札所)

延命寺(四国八十八ヶ所霊場第54番札所)

愛媛県今治市にある真言宗豊山派の古刹、延命寺。寺伝によれば養老4年(720年)、聖武天皇の勅願により行基が創建といい、かつては近見山にあったという。弘仁年間(810年〜824年)、嵯峨天皇の勅願で空海が堂宇を再興、不動院圓明寺として祈願所にしています。四国八十八ヶ所霊場第54番札所。

総檜造りの山門は今治城の城門を移築

延命寺は、鎌倉時代は学問所として内外に名をとどろかせましたが、たび重なる兵火のため享保12年(1727年)、現在地の近見山麓へ移されています。
また明治維新後、お隣の第53番札所円明寺と同じ名前だったため、寺の名前も江戸時代からの俗称の延命寺に改称。

延命寺の本尊は、行基自刻と伝えられる不動明王。
毎月28日が不動明王の縁日で、1月28日は初不動、12月28日が納め不動となります。

総欅造りの山門はもとは今治城の城門だったといい、天明年間(1781年〜1789年)の築と伝えられています。
今治市の文化財に指定される梵鐘は、宝永元年(1704年)、当時の住職が私財を投じて鋳造したもので、鐘の周囲には延命寺の由来が詳しく記されています(四国八十八ヶ所霊場の巡拝では、寺に到着した際に鐘を撞くのが習わしです)。

境内はアセビ(3月下旬〜4月中旬)やツツジが多く、花の寺としても有名です。

四国八十八ヶ所霊場間の距離・時間

53番札所・円明寺(愛媛県松山市和気町1-182) — (38km/車で1時間) — 54番札所・延命寺(愛媛県今治市阿方甲636) — (4km/車で15分) — 55番札所・南光坊(愛媛県今治市別宮町3-1)

延命寺(四国八十八ヶ所霊場第54番札所)
名称 延命寺/えんめいじ
所在地 愛媛県今治市阿方甲636
関連HP 延命寺公式ホームページ
電車・バスで JR今治駅からせとうちバス菊間行きで阿方または、桜ヶ丘下車、徒歩10分
ドライブで 西瀬戸自動車道今治ICから約2.5km
駐車場 30台/有料
問い合わせ 延命寺 TEL:089-978-1129
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
円明寺(四国八十八ヶ所霊場第53番札所)

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愛媛県松山市にある円明寺(えんみょうじ)は、聖武天皇の勅願により行基が開基したと伝わる真言宗豊山派の寺。四国八十八ヶ所霊場第53番札所で、本尊は阿弥陀如来。創建当時は海岸にあり、海岸山圓明密寺と称していたとのこと。後に空海(弘法大師)が荒廃

南光坊(四国八十八ヶ所霊場第55番札所)

南光坊(四国八十八ヶ所霊場第55番札所)

愛媛県今治市別宮町にある真言宗御室派の古刹が、南光坊(四国八十八ヶ所霊場第55番札所)。もともと大三島の大山祇神社が札所でしたが、明治初年の神仏分離以降は、もともとは大三島・宮浦に建てられた24坊のひとつで、鎌倉時代に今治に移された南光坊が

 

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