三津の渡し

三津の渡し

愛媛県松山市、三津浜(みつはま)港内の市営渡船が三津の渡しで、松山市道高浜2号線の扱い。三津と港山の80mを結び、三津側では「洲崎の渡し」、港山側では「古深里(こぶかり)の渡し」と呼ばれています。15世紀に港山城の物資輸送に渡船が使われ始めたという歴史ある渡しです。

松山市道扱いの渡船には、室町時代からの歴史が!

三津の渡し

室町時代の応仁3年(1469年)、守護大名・河野通春(こうのみちはる)が港山城主だった際に利用したことにまで遡るという歴史ある渡船で、中世には港山側にあった港山城への物資輸送、三津浜側にあった洲崎の浜に食料運搬などに使われていました。
江戸時代には、松山藩主が三津を水軍の拠点としたため、慶長6年(1601年)、三津に御船場を設置、寛永12年(1635年)に御船手を配置してからは、その管理下で運航されるようになっています。
寛政7年(1795年)、小林一茶が松山に来遊し、三津浜の方十亭を宿にし、小深里(現在の港山町)の尼寺・洗心庵(明治初年の廃仏毀釈で廃寺)を訪れる際にも、この渡船を利用しています。

動力船となったのは昭和45年。
平成22年には定員13名の新造船「こぶかり丸」が就航しています(外観は、大正・昭和時代の木造船を思わせる造り)。
自転車の積み込みは可能で、松山市道扱いのため、年中無休、無料で運航され年間4万人が利用しています。

平成10年公開の映画『がんばっていきまっしょい』(監督:磯村一路、主演:田中麗奈)のロケ地にもなっています。

三津の渡し
名称 三津の渡し/みつのわたし
所在地 愛媛県松山市三津1丁目・松山市港山町1
関連HP 松山市公式ホームページ
電車・バスで 伊予鉄道港山駅から徒歩3分で港山側乗り場、または、伊予鉄三津駅から徒歩15分で三津側乗り場
ドライブで 松山自動車道松山ICから約13km
駐車場 三津港の岸壁(無料)を利用
問い合わせ 松山港務所 TEL:089-951-2149/空港港湾課 TEL:089-948-6491
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
石崎汽船旧本社

石崎汽船旧本社

愛媛県松山市に本社を置く石崎汽船は、文久2年(1862年)、新浜村(現・松山市高浜)の庄兵衛が廻船業を興したのが始まりという歴史ある海運会社。三津浜港(みつはまこう)に面した海岸通りに建つ石崎汽船旧本社は大正13年築で国の登録有形文化財。石

 

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