石鎚神社・成就社(中宮)

石鎚神社・成就社(中宮)

愛媛県西条市、石鎚山中腹(7合目)、石鎚登山ロープウェイを下車し、徒歩25分ほどの場所に鎮座するのが石鎚神社・成就社(中宮)。神仏習合時代には奥前神寺があった地で、ここから上部が女人禁制の霊域でした。

石鎚山の登拝口、神域の入口に建つ中宮

石鎚神社・成就社(中宮)

明治初年の神仏分離、廃仏毀釈で、飛鳥時代に修験道の開祖・役小角(えんのおづぬ=役行者・えんのぎょうじゃ)が開山して以来の石鈇山蔵王権現(いしづちさんざおうごんげん)への信仰から、石鎚毘古命(いしづちひこのみこと)を祭神とする神社へと変わっています。

石鎚神社でいえば、山麓の西条市西田に鎮座する石鎚神社が本社で、成就社が中宮、頂上社を奥宮とする三位一体の信仰形態で、それ以前は石鎚神社・本社(口之宮)の位置に前神寺があり、中宮の地に奥前神寺と常住社、山頂を弥山とする信仰形態でした。

成就社と呼ばれるのは、役小角が修行し、石鈇山蔵王権現を感得し、下山の際に、この地で山頂を振り返り「わが願い成就せり」と語ったことからとか。

7月1日〜 7月10日の『石鎚山・お山開き大祭(石鎚神社夏季大祭)』で、登拝の受付所となるのがこの成就社(中宮)と、石鎚スカイライン終点の土小屋遥拝殿。

ちなみに、石鎚山の女人禁制は昭和22年に解禁され、当初は山開き中の6日目からでしたが、以後緩められて3日間になり、さらに昭和57年からは7月1日のみ女人禁制に短縮されています。

石鎚神社・成就社(中宮)
石鎚神社・成就社(中宮)
名称 石鎚神社・成就社(中宮)/いしづちじんじゃ・じょうじゅしゃ(ちゅうぐう)
所在地 愛媛県西条市小松町石鎚上黒河422
関連HP 石鎚神社公式ホームページ
電車・バスで 石鎚登山ロープウェイ山頂成就社駅から徒歩25分
ドライブで 松山自動車道松山自動車道いよ小松ICから約22km、いよ西条ICから約29km
駐車場 温泉旅館京屋駐車場(500台/有料)
問い合わせ 石鎚神社本社 TEL:0897-55-4044/FAX:0897-55-7242
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
石鎚山・お山開き大祭(石鎚神社夏季大祭)

石鎚山・お山開き大祭(石鎚神社夏季大祭)

愛媛県西条市の石鎚神社 で、毎年7月1日〜7月10日に斎行されるのが、石鎚山・お山開き大祭(石鎚神社夏季大祭)。古くから「お山開き」と呼ばれる石鎚山の開山祭で、参加者は「お山詣り」、「石鎚導者(どうじゃ)」と称され、全国各地より数

石鎚登山ロープウェイ

石鎚登山ロープウェイ

愛媛県西条市、西条市から南に延びる愛媛県道12号(西条久万線)の終点から石鎚山山頂北側に延びる八丁坂に架かるロープウェイが石鎚登山ロープウェイ。山麓下谷駅(標高454m)と山頂成就駅(標高1293m)の間、全長1815m、高低差839mを所

石鎚神社・本社(口之宮)

石鎚神社・本社(口之宮)

愛媛県西条市、西日本の最高峰・石鎚山(いしづちさん)を御神体とする神社が、石鎚神社。山麓の本社(口之宮)、中腹の成就社(中宮)、山頂の頂上社(奥宮)、そして石鎚ドライブウエイの終点に土小屋遥拝殿の4社があり、本社と成就社には通年、神官が常駐

石鎚神社・頂上社(奥宮)

石鎚神社・頂上社(奥宮)

愛媛県西条市、霊峰・石鎚山を御神体と仰ぐ、石鎚信仰。石鎚山の山頂に鎮座するのが、石鎚神社・頂上社(奥宮)です。社殿には3体の御神像(玉持ちの御神像、鏡持ちの御神像、剣持ちの御神像)が祀られ、夏山の登拝シーズン期間のみ、神像に触れる御神像拝戴

石鎚山

石鎚山

愛媛県西条市・久万高原町、標高1982m(天狗岳)と四国はもちろん、西日本の最高峰が、石鎚山(いしづちさん)。飛鳥時代の天武天皇14年(685年)、修験道の開祖・役小角(えんのおづぬ)が修行の末、開山したと伝わり、富士山などとともに日本七霊

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ