瀬戸内しまなみ海道(西瀬戸自動車道)途中、生口島(いくちじま=広島県尾道市)と大三島(愛媛県今治市)を繋ぐ全長1480mという長大な斜張橋が、多々羅大橋。広島県と愛媛県の県境を跨ぐ橋で、自転車歩行者道も整備されていますが、その途中では「鳴き龍」と呼ばれる反響現象でも知られています。
県境横断の海上散歩、サイクリングが可能
瀬戸内しまなみ海道(西瀬戸自動車道)に整備される自転車歩行者道は、原付(125cc以下の原動機付自転車)、自転車、歩行者のための専用道路で、生口橋、多々羅大橋、来島海峡大橋は、歩行者と自転車が混在する橋梁区間のため、歩行者優先での通行となっています。
歩行者と自転車と共用の幅員5mの部分と、原付が走行する専用部分が別々にあり、歩行者は自転車の、自転車は歩行者に気をつけて通行することになります。
歩行者は無料ですが、自転車・原付は有料のため(瀬戸内しまなみ海道ではもっとも通行料の高い橋です)、料金箱に通行料を入れる仕組みに。
多々羅大橋主塔部の歩道に立って手を叩くなど大きな音を出すと、多重反響するのが「多々羅鳴き龍」で、日光東照宮・薬師堂に代表される寺社などの鳴き龍は、床と凹凸のある天井の音の往復反射ですが、多々羅大橋の場合は、平行に向き合った逆Y字型の主塔間の往復反射です(鳴き龍は全国で30以上が報告されています)。
海峡の中央部が県境で、自転車歩行者道にも県境が表示されているので、記念撮影に絶好です。
自転車歩行者専用道が整備されているため、尾道市瀬戸田サンセットビーチ〜道の駅多々羅しまなみ公園(上浦レンタサイクルターミナル)まで、レンタサイクルを借りて県境を往復するというプランも可能ですし、瀬戸田サンセットビーチバス停〜大三島バスストップ間のウォーキングを楽しむことができます。
多々羅大橋の尾道・生口島側入口にはレモンのベンチも置かれ、記念撮影にも絶好。
近くには国産レモン発祥の地でもあるレモン谷があります。
大三島側には多々羅展望台もあり、橋を一望にできます。
多々羅大橋・自転車歩行者道 | |
名称 | 多々羅大橋・自転車歩行者道/たたらおおはし・じてんしゃほこうしゃどう |
所在地 | 愛媛県今治市上浦町井口 |
関連HP | 本州四国連絡高速道路公式ホームページ |
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