太平洋の荒波の浸食により、中央にぽっかりと穴があいた日出の石門(ひいのせきもん)は、伊良湖岬の東に位置し、沖の石門と岸の石門の2つがあります。その名の通り日の出の時には美しいシルエットとなり、初日の出の名所としても有名です。海岸沿いにビュースポットとして日出園地(ひいえんち)が設けられています。
伊良湖を代表する景勝地
国道42号(表浜街道)沿いに日出園地が設けられ、国道の山側に車を駐車すれば、のんびりと海岸散策が可能です。
10月中旬と2月中旬には石門の穴から朝日が昇る絶景が。
初日の出も大賑わいで、国道42号恋路ヶ浜交差点から伊良湖菜の花ガーデン交差点の間は東方向の一方通行に。
さらに恋路ヶ浜駐車場・日出の駐車場は大晦日から元旦まで有料駐車場になります。
また、伊良湖岬から浜名湖まで東には、片浜十三里(表浜)と呼ばれる砂浜が続きますが、その全長はなんと約70km。
この石門を起点に浜名湖まで砂浜が続いているのです。
石門付近の砂浜はアカウミガメの産卵地。
上陸産卵時期は、7月〜10月で、盛夏の8月がピークになっています。
赤羽根港の導流堤の工事によって海岸の砂が赤羽根港周辺に多く堆積したため、伊良湖の海岸の砂が減少する傾向が懸念されています。
はるか南方の海底で2億前に誕生した岩
日出の石門は、地質学的にはチャート(堆積岩)で、はるか南方の海底で2億〜1億5000年前(中期ジュラ紀の前期から中期)に放散虫の殻などの珪酸分が堆積してできた岩。
太平洋プレートの移動でここまで運ばれてきたもの。
チャートよりも強度の弱い混在岩が浸食されたことで、チャートの岩体が石門として残ったワケなのです。
地層が曲がりくねるように変形するチャートの褶曲構造も観察できるので、お見逃しなく。
太平洋プレートの移動でここまで運ばれてきたもの。
チャートよりも強度の弱い混在岩が浸食されたことで、チャートの岩体が石門として残ったワケなのです。
地層が曲がりくねるように変形するチャートの褶曲構造も観察できるので、お見逃しなく。
日出の石門 | |
名称 | 日出の石門/ひいのせきもん Hiinosekimon |
所在地 | 愛知県田原市日出町 |
関連HP | 渥美半島観光ビューロー公式ホームページ |
電車・バスで | JR豊橋駅から豊橋鉄道バス伊良湖岬行きで1時間29分、終点下車、徒歩10分 |
ドライブで | 東名高速道路豊川ICから約54km |
駐車場 | 60台/無料(大晦日〜元旦有料) |
問い合わせ | 渥美半島観光ビューロー TEL:0531-23-3516 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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