神島灯台

鳥羽港の沖、14kmに位置する神島の灯台。神島は伊良湖岬と志摩半島の間の伊良湖水道にあり、潮の流れが激しいことから「安房の鳴門か音戸の瀬戸か伊良湖度合いが恐ろしや」と船頭歌に唄われたほど。「日本の三海門」のひとつで海の難所と恐れられた伊良湖水道を守る神島灯台は、明治43年5月1日に初点灯。日本の灯台50選のひとつ。

三島由紀夫原作の小説、映画『潮騒』の舞台となった灯台

伊良湖水道に臨む断崖に建つ神島灯台

恋人の聖地プレートが付いています

鳥羽沖は、大坂と江戸を結ぶ西廻海運の難所で、河村瑞賢の提案で1672(寛文12)年、菅島に御篝堂(おかがりどう)を、神島に御燈明堂を設置。
菅島の御篝堂は、明治6年に近代的な菅島灯台になりましたが、神島には灯台がありませんでした。

明治41年に伊良湖水道で戦艦「朝日」が暗礁に座礁する事件が発生(暗礁はこの事件をきっかけに朝日礁と命名)。
この座礁事件を契機に、明治42年から神島灯台の建設が始まりました。

光源は当時主流であった石油ランプではなく、吸入式ガス原動機の発電による電灯。
日本で最初の白熱電球を使用した電気式灯台となりました。

また、明治45年、神島から答志島を経由し本土と通信した無線通信は、世界で初めて実用化した無線通話です。

かつてこの島を舞台に小説『潮騒』を描いた三島由紀夫は、「神島で最も美しいのは八代神社、そしてもうひとつは灯台」と語っていますが、往時は鋼鉄製の灯台でした。
昭和42年に鉄筋コンクリート製に改築。

『潮騒』は何度も映画化され、主演の吉永小百合や山口百恵もこの灯台を訪ねています。
「日本の灯台50選」に選ばれてはいますが、参観灯台ではないため内部に立ち入ることはできません。
『潮騒』の舞台ということもあって、神島は「恋人の聖地」に認定され、神島灯台にそのプレートが付けられています。

『潮騒』

『潮騒』(しおさい)は、三島由紀夫の10作目の長編小説。若く純朴な恋人同士の漁師・久保新治と若き海女・宮田初江が、いくつもの障害や困難を乗り越え、恋が成就するまでを描いた純愛物語。神島灯台長の家などが舞台に。
潮騒は、万葉歌人・柿本人麻呂の「潮騒(しほさゐ)に 伊良虞(いらご)の島辺(しまへ) 漕ぐ舟に 妹(いも)乗るらむか 荒き島廻(しまみ)を」に由来する言葉です。

映画『潮騒』は過去5作
昭和29年=主演:久保明・青山京子、監督:谷口千吉、製作・配給:東宝
昭和39年=主演:浜田光夫・吉永小百合、監督:森永健次郎、製作・配給:日活
昭和46年=主演:朝比奈逸人・小野里みどり、監督:森谷司郎、製作・配給:東宝
昭和50年=主演:三浦友和・山口百恵、監督:西河克己、製作・配給:東宝/ホリプロダクション創立15周年記念作品
昭和60年=主演:鶴見辰吾・堀ちえみ、監督:小谷承靖、製作・配給:東宝

昭和39年の『潮騒』は浜田光夫、吉永小百合の黄金コンビ(日活映画)

神島灯台 DATA

名称 神島灯台/かみしまとうだい
Kamishima lighthouse
所在地 三重県鳥羽市神島町東山259-4
関連HP http://www.tobakanko.jp/
電車・バスで 鳥羽マリンターミナルから市営定期船で約35分、神島下船。神島港から徒歩35分
ドライブで 伊勢二見鳥羽ライン鳥羽ICから約5km(8分)で鳥羽マリンターミナル。市営定期船で約35分、神島下船。神島港から徒歩35分
駐車場 佐田浜駐車場(第1・第2・第3)/1時間まで無料、以降有料
問い合わせ 鳥羽市観光課TEL:0599-25-1157/FAX:0599-25-1159

 

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