愛知県半田市中村町1丁目、ミツカンミュージアムの北側にある豪商の建物群が、小栗家住宅(おぐりけじゅうたく)。明治3年築という豪商・小栗家の店舗兼住宅(旧萬三商店事務所)など明治時代前期、大正時代築の12棟が国の重要文化財に指定されています。個人所要のため外観のみ見学可能。
半田を代表する豪商の家が現存
主屋(店舗部分)は醸造業、肥料、米穀、綿糸などの問屋業を手広く営んでいた萬三(まんさん)商店の本社事務所となっていた建物。
小栗家10代・小栗三郎兵衛が建てた寄棟造り桟瓦葺(さんがわらぶき)の総2階建て、居宅と店舗が併設された和風木造建築です(棟梁は小栗善七)。
半田運河近くに建つのは、江戸市場向けの醸造業などを営んでいた関係で、原料の搬入、商品の輸送などに便利だったから。
寛政年間(1789年〜1801年)には酒造業を営み、文政年間(1818年〜1830年)には肥料も商い、自家所有の千石船で魚肥、雑穀などを遠方にも運び、明治初期には三井物産の有力仲買人までに成長しています。
丸三麦酒の設立にも尽力、愛知県多額納税者のひとりでした(明治43年6月22日死去)。
明治23年3月29日〜4月2日、半田で行なわれた第1回陸海軍連合大演習の際、明治天皇の従兄・有栖川宮熾仁(ありすがわのみやたるひと)参謀総長と、副官・川上繰六(かわかみそうろく)陸軍少将の宿舎にもなっています。
明治3年築の主屋、明治23年頃移築の書院、辰巳蔵、茶室、渡り廊下、表門、北座敷、大正4年築の離れなど12棟が国の重要文化財。
小栗家住宅 | |
名称 | 小栗家住宅/おぐりけじゅうたく |
所在地 | 愛知県半田市中村町1-18 |
関連HP | 半田市公式ホームページ |
電車・バスで | 名鉄河和線知多半田駅から徒歩15分。または、JR武豊線半田駅から徒歩8分 |
ドライブで | 知多半島道路半田ICから約4.5km |
駐車場 | 蔵のまち東駐車場(247台/無料)を利用 |
問い合わせ | 半田市観光協会 TEL:0569-32-3264 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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