愛知県豊橋市神野新田町で、NPO法人ぽかぽかの森が運営するカフェが、アンキカフェ。介護予防レクリエーションを楽しみながら3世代が交流できるという目的の「認知症カフェ」で、カフェの前にある「ぽかぽかの森バス停」は、バスの来ないバス停になっています。
バス停にバスが来ないのには大きなワケが!
バス停が設置されるのは、認知症の人がバスに乗って遠くに行ってしまい、行方不明になってしまうのを防ぐため。
それでいて「行きたい」という意思を尊重するため、設置されるバス停は、設置の趣旨に賛同した豊橋鉄道が寄贈した本物のバス停です。
認知症の人は、バスに乗ろうとバス停に来ても、5分ほどたつとその目的を忘れてしまうことが多く、「いったん、このバス停で待ってみましょう」と促し、落ち着くまで過ごすことができるバス停として設置されているのだとか。
バス停が設置されているアンキカフェは、住み慣れた地域のなかで、認知症の人やその家族などが情報交換や団らんに活用し、レクリエーションのほか、認知症への不安や悩みを相談できる場として利用されています。
日本における65歳以上の認知症の人の数は600万人(令和2年)と推計され、令和7年には100万人増えて700万人(高齢者の5人に1人)が認知症になると予測されています。
「バスの来ないバス停」は、そうした社会でも安心して暮らしていける場を提供した、ユニークかつ有意義な存在となっているのです。
アンキカフェ(ぽかぽかの森バス停) | |
名称 | アンキカフェ(ぽかぽかの森バス停)/あんきかふぇ(ぽかぽかのもりばすてい) |
所在地 | 愛知県豊橋市神野新田町ワノ割107 |
ドライブで | 豊橋バイパス神野新田ICから約700m |
駐車場 | 9台/無料 |
問い合わせ | アンキカフェ TEL:0532-26-7662 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag