秋田県にかほ市の平沢港近くにある鮮魚店で、秋田県の郷土料理「ハタハタすし」製造販売の元祖が永田屋。秋田県沿岸で獲れる深海魚のハタハタ(スズキ目)を使い、冬の保存食として考案された熟れ鮨(なれずし)。ハタハタを塩と米と麹で乳酸発酵させた食品で、発酵食品としても再注目されています。
秋田の手作りの保存食・ハタハタすしを購入
ハタハタは、水温が下がる正月前になると、産卵のため沿岸の浅瀬に押し寄せますが、周辺の町では昔からしょっつる(魚醤)や干物、塩漬けなど、冬の保存食としてさまざまに利用されてきました。
なかでも由利海岸地方では、このハタハタを秋田米(ササニシキ)や麹とともに仕込んで発酵させた、熟れ鮨の一種「ハタハタすし」が名物。
江戸時代からこの地方で食べられてきた伝統食で、とくに正月にはかかせない味。
ご飯のお供にも、地酒にもよく合う一品です。
永田屋では日本海でとれたハタハタに、秋田産の米や麹、塩、海藻などを加えて漬け込んでいますが、すべての工程が昔と同じ手作り。
化学調味料、防腐剤などは一切不使用のため、保存食といえども10日間程度と日もちはしませんが、冷凍保存なら1ヶ月はもつとか。
このハタハタすし、オスの切り身を使うのが一般的ですが、メスの一匹漬けである「子持ち姿漬け」も用意されています。
ほかに、ぬか漬けの「糠はたはた」、アオサやフノリなどの海藻、地物の鮮魚も販売。
ネット販売も行なっています。
ちなみに、北海道、東北の飯寿司(いずし)も同じ熟れ寿司です。
永田屋 | |
名称 | 永田屋/ながたや |
所在地 | 秋田県にかほ市平沢中町43 |
関連HP | 永田屋公式ホームページ |
電車・バスで | JR仁賀保駅から徒歩5分 |
ドライブで | 日本海東北自動車道仁賀保ICから約1km |
問い合わせ | 永田屋 TEL:0184-35-2943 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag