八甲田ゴードライン

八甲田ロープウェーの八甲田山頂公園駅を起点とした所要約1時間の遊歩道が八甲田ゴードライン。森あり、湿原ありの八甲田山の自然を凝縮したようなコースなのでぜひ歩いてみましょう。ゴードとはひようたんのことで文字通り8の字型で田茂萢岳(たもやちだけ)山頂の湿原地帯を周遊します。

田茂萢岳山頂に設けられた1時間の散策路

30分コースの折り返し点、湿原展望台
遊歩道の脇にはアオモリトドマツが茂る

8の字になった遊歩道は、途中の湿原展望台で折り返せば、30分ほど。
一周しても1時間程度で、晴れた日なら快適な散策が可能です。
ただし、6月などには雪の上を歩くことも。

最大の池である田茂萢池(たもやちいけ)の周辺に発達した田茂萢湿原は、高山植物の宝庫。
途中の毛無岱(けなしたい)展望所からは眼下に毛無岱の大湿原を眺望します。

八甲田ゴードライン脇に茂るアオモリトドマツ(オオシラビソ)の森も見事。
アオモリトドマツの北限は八甲田山(前岳)です。
八甲田の樹氷は、このアオモリトドマツ。

八甲田ゴードラインには、シモツケソウ、コケモモ、ミヤマキンポウゲ、ウメバチソウ、イワギキョウなどの花も咲くので、夏なら高山植物図鑑は必携です。

泊まって納得! 取材班おすすめの八甲田・奥入瀬の宿は!?

八甲田・奥入瀬というと歴史ある温泉もありますが、ひとつの注目は、青い森という美しい森。
その森の雰囲気を活かした国内最大級の洋風ログ木造建築のリゾートホテルが「八甲田ホテル」で、まずはここをぜひ候補に加えてください。
温泉旅館でいえば、やはり「蔦温泉旅館」は候補の筆頭です。
ホテル城ヶ倉などを経営する城ヶ倉観光のグループで、大町桂月ゆかりの宿の歴史を守っています。
「酸ヶ湯温泉旅館」は、国民保養温泉地の栄えある第1号の温泉地で、千人風呂は有名。
最近では温泉力を実感するために湯治棟を選んでの「プチ湯治体験」も人気です。

八甲田ホテル

リゾートホテルですが、実は酸ヶ湯温泉と同一経営。
「八甲田の自然に抱かれた贅沢な時間」というホテルのフレーズは必ずしも誇張ではありません。
温泉や客室からの眺めは一面ブナの森。
夕食は八甲田キュイジーヌと和会席を選択できます。

蔦温泉旅館

蔦七沼散策の拠点に位置する老舗宿。
明治の文豪・大町桂月終焉の地でもありますが、城ヶ倉観光グループの翼下となって、リニューアルが進んでいます。
吉田拓郎の名曲『旅の宿』は、作詞家・岡本おさみが旧別館66号室に泊まった時のイメージを詩に綴ったもの。本館2階の66号室など、昭和レトロな客室から、モダンな特別室まで、好みで選ぶことができます。

酸ケ湯温泉旅館

酸ケ湯といえば総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」。
混浴が基本ですが、宿泊すれば女性専用時間にのんびりと入浴することも可能です。
もちろん男女別の玉の湯も用意。
部屋も食事も旅館部、湯治部で選択可能です。
旅館部のイ棟(いむね)は部屋食もOK。

八甲田ゴードライン
名称八甲田ゴードライン/はっこうだごーどらいん
所在地青森県青森市荒川
関連HP八甲田ロープウェー公式ホームページ
電車・バスでJR青森駅からJRバス十和田湖行き「みずうみ号」で59分、ロープウェイ駅前下車、さらに八甲田ロープウェーで9分、八甲田山頂公園駅下車
ドライブで東北自動車道青森ICから約27km。八甲田ロープウェー駐車場に車を入れロープウェーを利用
駐車場八甲田ロープウェー駐車場(250台/無料)
問い合わせ八甲田ロープウェー TEL:017-738-0343/FAX:017-738-5061
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

毛無岱

作家・深田久弥が『日本百名山』の中で「神の工(たくみ)を尽くした名園」と絶賛した大湿原地帯が八甲田山の中腹に広がる毛無岱(けなしたい)。上毛無岱、下毛無岱の2段になって広がり、夏にはワタスゲ、キンコウカなどが咲き誇る別天地。湿原の周辺はアオ

八甲田ロープウェー

八甲田連峰の一座である田茂萢岳(たもやちだけ・1326m)にかかるのが八甲田ロープウェー。青森市と奥入瀬、十和田湖を結ぶ十和田ゴールドライン沿いにあるので、八甲田ロープウェーを使えば手軽に八甲田山の雄大な自然に親しむことができます。101人

 

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