万年雪を眼前に! 新潟県・奥只見の荒沢岳万年雪遊歩道

荒沢岳万年雪

豪雪地帯で知られる奥只見(新潟県魚沼市)。「日本一手軽に触れる万年雪」として酷暑に注目なのが、荒沢岳(1968.6m)の北面、中荒沢(西本城沢)の万年雪。しかも雪解けが進む8月の後半には「幻の滝」と称される本城の滝も出現します。登山口から万年雪展望台までは徒歩40分ほどの行程です。

銀山平キャンプ場が万年雪遊歩道(登山道)の入口

荒沢岳万年雪

関越自動車道・小出ICから奥只見シルバーラインを走った奥只見湖の湖畔にあるのが銀山平。
その名の通り、江戸時代には上田銀山、白峰銀山で採掘が始まり、銀山町として賑わった歴史を秘めています。

現在は奥只見の秘境的な存在ですが、越後駒ヶ岳の登山口、尾瀬の新潟側の入口としても機能するほか、温泉や避暑、紅葉目的に訪れる人も多い場所です。

荒沢岳から流れる中荒沢(西本城沢)が湖に注ぐ場所に銀山平キャンプ場があり、キャンプ場が荒沢岳万年雪遊歩道の起点。
登山口の銀山平キャンプ場管理棟で管理協力金として大人200円、小人100円(2024年現在)を支払い、遊歩道に入山します。

遊歩道とはいえ途中にはロープを使って上り下りする危険箇所もあるため、ハイキング程度のシューズは必要です。
銀山平キャンプ場の管理棟で標高は790mほど。
標高880m(西本城沢と大磧沢の合流点、この地点から下部が中荒沢)までは中荒沢沿いに森の中を歩きますが、万年雪末端は、西本城沢・標高1020m〜1050mの位置。
2004年には雪渓崩落による死亡事故も起こっているので、雪渓の下は空洞になっている場所も多いので、安易に万年雪には近づかないのが無難です。

地元でも「雪の上に乗ったり、近づき過ぎたりしないように」、「夏の初めの7月などで、雪の上を歩きたい場合は地元のガイド同行で」と呼びかけています。

国土地理院の地形図にも万年雪(雪渓)の下に滝マークがありますが、この滝とは別にその上流、万年雪末端に3段になって落ちるのが本城の滝です。
一年のほとんどの時期を雪で覆われているため、幻の滝と呼ばれており、晩夏に姿を表します(滝が見えるようになると万年雪は遠くなります)。

晩夏なら、本城の滝を眺める万年雪展望台で折り返しです。

荒沢岳万年雪
万年雪を眼前に! 新潟県・奥只見の荒沢岳万年雪遊歩道
所在地 新潟県魚沼市宇津野
場所 荒沢岳万年雪遊歩道
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
銀山平

銀山平

新潟県魚沼市と福島県檜枝岐村の県境に位置する奥只見湖(おくただみこ)。その西岸に位置し、奥只見湖と駒ヶ岳(2002.7m)、荒沢岳(1968.6m)に挟まれた北ノ又川沿いの平坦地が銀山平。近くに寛永18年(1641年)、高田藩が開発した銀山

奥只見湖(銀山湖)

奥只見湖(銀山湖)

奥只見シルバーライン(新潟県道50号小出奥只見線)の終点、奥只見ダムのダム湖が奥只見湖。正式名は、銀山湖ですが、奥只見湖と通称されています。標高750mに位置し、昭和35年、只見川をせき止めて建設された奥只見ダムのダム湖で、周囲の山々から豊

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ