【北軽井沢の秘瀑】 浅間大滝&魚止の滝

魚止ノ滝

群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢、上信国境(群馬・長野県境)にそびえる鼻曲山(はなまがりやま/標高1655m)を源流とする熊川に懸かる滝が、浅間大滝と魚止ノ滝。浅間大滝は落差10mで、北軽井沢最大の滝、そして魚止の滝はその下流に懸かる滝で落差は10mですが3段でゆるやかに落下しています。

かつては滝近くを草軽軽便鉄道が走っていた!

魚止ノ滝
浅間大滝


軽井沢への渋滞回避ルートとしてもすられる二度上峠(にどあげとうげ)を越える群馬県道54号(長野原倉渕線)の沿線にあるので、手軽にアプローチが可能な滝が、浅間大滝。
国土地理院の地形図にも滝のマークが付き、滝名も記載されています。
魚止ノ滝はその下流側にありますが、落差の小さい滑滝なので、地形図には記載がありません。

浅間大滝も溶岩流の末端的な地形に落ちていますが、実は浅間山には無関係で、はるか昔の霧積火山群の溶岩流です。
霧積火山群は、鼻曲山、霧積山、角落山、浅間隠山などで100万年前に形成されています。

北軽井沢は20万年〜25万年前に巨大な湖だったことがわかっていますが、その南端に位置するのが「大学村」です。
大正9年、法政大学の松室致学長は、群馬県吾妻郡長野原町応桑(現・北軽井沢)の273haの土地を草津軽便鉄道から取得し、おもに法政大学の教職員の別荘村である「大学村」をつくりました。
もともと広大な土地は北白川宮家の牧場だったもの。

その大学村の散歩コースだったのが浅間大滝です。
熊川沿いには当時、草津軽便鉄道(草軽電気鉄道)が走り、栗平、二度上には駅があり、とくに二度上駅(現在のプレジデントカントリー倶楽部軽井沢の北側)ではスイッチバックで高度差を克服していました。

浅間大滝へは群馬県道54号から脇道に入れば滝入口の駐車場まで車で入ることができます。
魚止ノ滝は滝横にある駐車場まで車で入れば、滝までは徒歩5分のアプローチ。
ただし急坂で足元が悪いので注意が必要。

音止ノ滝
浅間大滝の下流、駐車場近くに落ちる魚止ノ滝
【北軽井沢の秘瀑】 浅間大滝&魚止の滝
名称浅間大滝・魚止の滝/あさまおおたき・うおどめのたき
所在地群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢
電車・バスでJR軽井沢駅から草軽交通バス北軽井沢行きで41分、または、草軽交通バス急行草津行きで35分、北軽井沢下車、北軽井沢からタクシーで5分
ドライブで上信越自動車道碓氷軽井沢ICから約33km
駐車場20台/無料
問い合わせ北軽井沢観光協会 TEL:0279-84-2047
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
浅間大滝

浅間大滝

群馬県長野原町の北軽井沢から二度上峠(にどあげとうげ/高崎市との境界)方面へ群馬県道54号(長野原倉渕線)を走ると軽井沢高原ゴルフ倶楽部手前にあるのが浅間大滝。鼻曲山(はなまがりやま/1655m)から流れ出す熊川の標高1120mの位置に架か

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