「福井県の山林には、どこにでもツキノワグマが生息」(福井県)ですが、近年は人の生活圏にもクマが出没し、人身被害も発生しています。2025年11月には、勝山市内の工場に熊が侵入、市街地に出没など、地元福井新聞の紙面には毎日のように出没情報が並んでいます。
ブナの実が不作の年は大量出没年に!

2025年7月には坂井市のダム上流で釣りをしていた男性が熊に襲われ、肩を引っかかれて骨折するなどの重傷を負うという人身被害も発生。
とくに10月からは過去に例を見ないほど、熊の出没情報が寄せられています。
福井県自然保護センターの「令和7年度堅果類豊凶調査の結果について」によればブナ、ミズナラは不作、コナラは豊作ということで、東北地方の大凶作に比べれば状況は少し良い感じですが、ツキノワグマが里山で目撃される例は、急増しています。
福井県自然保護センターが、調査結果を大量出没予測モデルに当てはめた結果、「令和7年度は大量出没年であると判定」ということに。
ミズナラの密に着果した個体の割合が 6.5%以下、かつブナの密に着果した個体の割合が0.7%以下の場合、大量出没年と予測できるということで、それを裏付ける結果となっています。
冬眠前にツキノワグマは大量のブナ類の実を食しますが、それが不足すると食料を求めて、里へと降りてくるのです。
11月の熊の出没は、坂井市、勝山市、あわら市ですが、福井県を訪れる際には、事前に「クマ目撃マップ」のチェックを。
勝山市では市街地にも出没しています。
| 福井県の熊出没状況は「クマ目撃マップ」でチェック | |
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