安積疏水
水利が悪く不毛の大地だった郡山の安積原野(あさかげんや)に猪苗代湖からの水を引いた明治時代の大事業で開削された用水が安積疏水(あさかそすい)。琵琶湖疏水(滋賀県、京都府)、那須疎水(栃木県)と並んで日本三大疎水にも数えら…
水利が悪く不毛の大地だった郡山の安積原野(あさかげんや)に猪苗代湖からの水を引いた明治時代の大事業で開削された用水が安積疏水(あさかそすい)。琵琶湖疏水(滋賀県、京都府)、那須疎水(栃木県)と並んで日本三大疎水にも数えら…
那須野ヶ原に農業、飲料の用水を供給するために、明治18年、栃木県令(県令=廃藩置県、藩知事廃止後、明治4年〜19年に置かれた県の長官)・三島通庸(みしまみちつね)、さらには地元の実業家・矢板武(やいたたけし)、印南丈作(…
熊本県山都町(やまとちょう)にある全長79m、石垣総面積1802平方という日本最大の石造アーチ式水路橋。安政元年(1854年)、白糸台地の水不足解消のために矢部郷の惣庄屋(そうじょうや)・布田保之助(ふたやすのすけ)ら地…
都が東京に移った後の京都の発展の起爆剤とするため、琵琶湖の湖水を京都市街へと通し、発電、灌漑、さらには物資や旅客の運搬に活用しようという明治初期の一大プロジェクトが琵琶湖疏水建設。レンガや石で組まれた構造物には、明治の元…
三条通から南禅寺に抜ける歩行者用の小径にあるレンガ造りのトンネルが蹴上ねじりまんぽ。その上には琵琶湖疏水(びわこそすい)が通り、船を運んだ傾斜鉄道、インクラインがありました。「ねじりまんぽ」とはレンガの組み方で、大きな負…
滋賀県の琵琶湖と京都市を結ぶ琵琶湖疏水(びわこそすい/明治23年4月9日開通)は、発電や灌漑に利用するだけでなく、舟運にも使われましたが、途中の勾配を克服するため、傾斜鉄道(インクライン)を利用しました。伏見と蹴上にあり…
南禅寺水路閣を通る琵琶湖疏水の枝線水路は、本流から蹴上(けあげ)で分岐し大文字山の山麓に沿って南禅寺、若王子、高野、下鴨、堀川と流れています。水力発電、かんがい、防火が主な目的の用水ですが、それによって南禅寺水路閣や哲学…
南禅寺境内の最奥部分には、琵琶瀬疏水(びわこそすい)の枝線水路が通過しています。水路は明治23年に建造された南禅寺水路閣と呼ばれるレンガ造り、ローマ風のアーチ橋上を通っているのです。水路閣は全長が93.17m、幅4.06…
一級河川・烏川(からすがわ)の水を頭首工(とうしゅこう=取水堰と取水口)で取水し、高崎市内を縦断して潤す長野堰用水路(「疏水百選」に選定)。取水口から8.6km下流の円筒分水施設(円筒分水工)が長野堰用水円筒分水工で、こ…