日本三大農業用水とは!?

日本三大農業用水とは!?

江戸時代から関東を中心に、各地に農業用水が開削されるようになりましたが、日本三大農業用水に数えられるのは、埼玉県と東京都を流れる見沼代用水、同様に埼玉県・東京都の葛西用水路、そして愛知県の明治用水です。3つの用水とも今も現役で農業に使われています。

見沼代用水|埼玉県・東京都

完成年:享保13年(1728年)
開削関係者:井沢為永
取水の水源:利根川(利根大堰)
流路総延長:85km
灌漑面積:1万5000ha
備考:農林水産省の疏水百選、国際かんがい排水委員会(ICID)の世界かんがい施設遺産

見沼代用水

見沼代用水

利根川から取水し、享保13年(1728年)に完成した農業用水が見沼代用水。現在も利根大堰で取水し、埼玉県行田市、さいたま市、川口市など14市2町、85kmの農業用水路が流れています。埼玉県・東京都の葛西用水路、愛知県の明治用水とならび、日本

葛西用水路|埼玉県・東京都

完成年:万治3年(1660年)
開削関係者:伊奈忠克(伊奈忠治の子)
取水の水源:埼玉用水路(葛西用水分水工)
流路総延長:葛西用水路土地改良区の管理する部分だけでも100km超
灌漑面積:6000ha
備考:農林水産省の疏水百選

葛西用水桜並木

葛西用水桜並木

埼玉県草加市を流れる葛西用水の両岸には昭和53年、草加八潮工業会、草加市観光協会などにより、100本の桜が植栽され、その後、拡充され今では450本もの桜並木に成長。葛西用水桜並木として、開花期(例年3月下旬〜4月初旬)には『草加さくら祭り』

明治用水|愛知県

完成年:明治13年
開削関係者:伊豫田与八郎、岡本兵松
取水の水源:矢作川
流路総延長:幹線88km、支線342km
灌漑面積:7000ha
備考:農林水産省の疏水百選、国際かんがい排水委員会(ICID)の世界かんがい施設遺産

明治用水

明治用水

愛知県豊田市水源町で、矢作川から取水し、岡崎市、安城市、西尾市、碧南市、高浜市、刈谷市、知立市に水を供給する近代農業用水が明治用水。明治13年に完成した用水は、農林水産省の疏水百選、国際かんがい排水委員会(ICID)の世界かんがい施設遺産に

日本三大農業用水とは!?
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日本三大疎水

日本三大疎水とは!?

農業、飲料、発電などの用途で、利水のために築いた水路が疎水(そすい)。そのなかでもベスト3に選ばれるのが三大疎水。福島県の安積疏水(あさかそすい)、栃木県の那須疎水、そして琵琶湖の水を京都に引いた琵琶湖疏水の3ヶ所が三大疎水です。実は、3つ

 

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