室生寺
宇陀市にある室生山の山麓から中腹にかけてが境内となった山岳寺院が室生寺(むろうじ)。同じ真言宗で女人禁制だった高野山金剛峯寺に対し、室生寺は女人の参詣を許可したため、「女人高野」と呼ばれています。国鉄の『ディスカバージャ…
宇陀市にある室生山の山麓から中腹にかけてが境内となった山岳寺院が室生寺(むろうじ)。同じ真言宗で女人禁制だった高野山金剛峯寺に対し、室生寺は女人の参詣を許可したため、「女人高野」と呼ばれています。国鉄の『ディスカバージャ…
「女人高野」として有名な奈良県宇陀市の室生寺(むろうじ)。安置される美しい仏像でも知られますが、弥勒菩薩立像(重文)を安置するのが金堂前庭に建つ弥勒堂(みろくどう)です。入母屋造り(いりもやづくり)、杮葺き(こけらぶき)…
真言宗室生寺派大本山で高野山・金剛峯寺とは異なり、古から女性の参詣が許され「女人高野」と呼ばれた室生寺、その本堂が灌頂堂(かんじょうどう)です。その真言密教の最も大切な法儀、灌頂を行なう堂が灌頂堂で、真言寺院の中心である…
「女人高野」として知られる室生寺(むろうじ)ですが、カメラマンなどに被写体として人気が高いのが五重塔。本堂横の高い石段を上った先に建つ五重塔は、平安時代初期の延暦19年(800年)頃の築で、国宝。法隆寺五重塔に次ぐ古塔で…
室生山の山麓から中腹が境内という「女人高野」、真言宗室生寺派大本山・室生寺(むろうじ)。寄棟造り(よせむねづくり)、杮葺き(こけらぶき)の金堂は平安時代の建築で国宝。斜面を利用した懸造(かけづくり)で、正堂部分は平安時代…
社伝によれば、斉明天皇4年(658年)に創建の古社が三重県伊賀市一之宮に鎮座する敢國神社(あえくにじんじゃ)。伊賀国の一之宮で、伊賀の国の阿拝(あえ)郡に住んだ阿拝氏の祖神である大彦命(おおひこみこと)、古代に伊賀を拓い…
鎌倉に唯一残る尼寺が英勝寺。寛永13年(1636年)、徳川家康の側室、お勝の方(英勝院)が開いた寺で、お勝の方の祖先・太田道潅(おおたどうかん)の屋敷跡に建てられています。水戸徳川家の姫君が代々住職を務めたという名刹で、…
建長5年(1253年)、鎌倉幕府6代将軍・宗尊親王(むねたかしんのう=皇族で初の征夷大将軍)の命で藤原仲能(道知禅師)を願主にして鎌倉・扇ガ谷に建立された七堂伽藍の大寺が海蔵寺。鎌倉滅亡の際の兵火で焼失するも応永元年(1…
寺伝によれば大同2年(807年)、空海(弘法大師)が修善寺に創建したと伝えられる古刹が修禅寺で、正式名は福地山修禅萬安禅寺(ふくちざんしゅぜんばんなんぜんじ)。修善寺温泉の地名の由来になった寺ですが、源頼朝の異母弟、源範…
鎌倉の葛原岡・大仏ハイキングコースの寄り道ポイントにもなっている神社が鎌倉市佐助にある佐助稲荷神社。鎌倉らしい谷戸の奥に鎮座し、赤い幟旗に彩られた数十の鳥居をくぐり、階段を登りつめると社殿というシチュエーションが写真映え…
前身は鎌倉幕府5代執権・北条時頼(ほうじょうときより)が永暦元年(1160年)に創建し閑居した最明寺。8代執権・北条時宗は蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)を迎えて禅興寺として再興し、康暦2年(1380年)、鎌倉公方・足利氏…
文治3年(1187年)、源頼朝が安房国の洲崎神社(すさきじんじゃ=館山市洲崎)から、海上交通安全と、祈願成就の守護神として、天比理乃咩命(あまのひりのめのみこと)を勧請して祀り、品川大明神としたのが始まりという古社、品川…
東京都品川区北品川3丁目に鎮座する東京十社のひとつ品川神社は、文治3年(1187年)、源頼朝創建という古社ですが、その境内で東海道を見下ろすようにそびえるのが東京随一の高さを誇る富士塚の品川富士です。東京23区内に残る江…
花の寺としても親しまれる鎌倉にある臨済宗円覚寺派の名刹、東慶寺は、弘安8年(1285年)、北条時宗(ほうじょうときむね)の妻・覚山志道尼(かくざんしどうに)が開山。明治35年までは松ヶ岡御所と呼ばれ、男子禁制の格式高い尼…
かつてのどかな田園風景とが広がり、見沼通船堀の舟運で栄えた大間木村(おおまぎむら=現・さいたま市緑区大間木)の鎮守社が附島氷川女体神社(つきしまひかわにょたいじんしゃ)。附島(つきしま)という地名は、かつて江戸湾(東京湾…
川口市の見沼通船堀東縁の東側に位置する大きな富士塚が木曽呂の富士塚(きぞろのふじづか)。東京周辺に4ヶ所ある国の史跡になった貴重な富士塚のひとつ。寛政12年(1800年)に富士講の一派である丸参講の信者である蓮見知重の発…
明治維新の立役者のひとりとして知られる高杉晋作の霊位礼拝堂として明治17年、下関に創建されたのが曹洞宗の寺、東行庵(とうぎょうあん)。初代庵主となったのは、晋作の死後、曹洞宗総本山永平寺貫主・久我環渓禅師から得度を受けた…
日光御成道・鳩ヶ谷宿にある真言宗智山派の古刹で、寺伝によれば聖武天皇の御代(724年〜749年)に創建というのが地蔵院。本尊の地蔵菩薩は行基作との伝承があり、さらに不動明王立像は、運慶・快慶に代表される慶派仏師の手になる…