千葉県夷隅郡大多喜町粟又にある房総随一の名瀑といわれるのが粟又の滝(あわまたのたき)。養老渓谷の奥に位置する房総半島最大級の滝(滑滝)で、落差は30m、全長100mにも達します。上総層群黄和田層(泥岩層)のゆるやかな傾斜の岩盤に、水が流れ落ち滝で、正式名は高滝。
落差は30m、全長100mの滑滝
上総養老の滝の別名があり、養老渓谷の名は、この滝の別名に由来するもの。
千葉県道178号(小田代勝浦線)沿いの町営粟又駐車場(滝の上流側・南側、粟又橋の南、県道に駐車場入口があります)から10分ほど歩けば滝に到達します。
滝壺近くまで降りることもでき、夏なら渓流釣りや水遊びが可能。
滝壺が2つあるのは浸食で滝が削られ後退したから。
また広い河原は、休憩スポットとしても最適。
千葉県下屈指の紅葉スポットで、紅葉の見頃は11月下旬~12月上旬。
粟又の滝から養老川沿いに千代の滝、万代の滝、昇龍の滝、深沢の滝を巡る全長1.7kmの粟又の滝自然遊歩道も設けられています。
ちなみに新生代の海成層が広く分布し養老渓谷周辺では約300万年前にできた黒滝不整合(フィリピン海プレートの運動方向が変化)以降の地層が観察できるとして、「日本の地質百選」にも選定されています。
また、養老川流域田淵の地磁気逆転地層は、「チバニアン(期)の始まりの地層」として国の天然記念物に指定されています(小湊鐵道月崎駅から徒歩25分)。
画像協力/千葉県
粟又の滝 | |
名称 | 粟又の滝/あわまたのたき |
所在地 | 千葉県夷隅郡大多喜町粟又地先 |
関連HP | 大多喜町公式ホームページ |
電車・バスで | 小湊鉄道養老渓谷駅から小湊鉄道バス粟又の滝・上総中野駅行きで26分、粟又の滝下車 |
ドライブで | 首都圏中央連絡自動車道木更津東ICから約27.9km |
駐車場 | 粟又駐車場(37台/有料) |
問い合わせ | 大多喜町観光協会 TEL:0470-80-1146 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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