花嫁街道

花嫁街道

千葉県南房総市の山間にある上三原(かみみはら)の集落と海辺の和田浦を結んだ道。古くは塩汲み、物資の運搬、通学路として活用された地域の生活の道ですがが、花嫁行列が行き交うこともあり、いつしか花嫁街道と呼ばれるようになったもの。

山間の村と浜辺の村を結ぶ旧道

和田浦の背後にそびえる鳥場山(266.5m)に至る道をハイキングコースとして整備したものが花嫁街道。
道筋は当時と多少変わっているものの、経文石、自我井水、猿渡り、駒返し、桟敷塚(馬駆け場)など、歴史を物語る地名が数多く残され、往時をしのばせています。

ゆるやかな傾斜のコースからは、樹間に房総の海を眺め春先のひだまりハイキングにも絶好。
房総の里山を眼下に、天気が良ければ伊豆大島、富士山も眺望できます。

所要は1時間50分。
道は山道なのでハイキングの装備が必要。

コースタイム

JR内房線・和田浦駅〜(2.4km・徒歩40分)〜花嫁街道入口〜(1.9km・徒歩50分)〜経文石〜(2.7km・徒歩1時間)〜鳥場山〜(3.5km・徒歩1時間15分)〜黒滝〜(3.0km・徒歩45分)〜和田浦駅

磑森(するすもり)は、名馬・磨墨の誕生の地!?

寿永3年(1184年)、宇治川の戦いで池月(いけづき)に乗る佐々木高綱(ささきたかつな)と先陣争いを行なった梶原景季(かじわらかげすえ)が乗った伝説の名馬が磨墨(するすみ)。
その産地といわれる場所は全国各地にあり、房総にも横芝光町、大原町などに伝承地ありますが上三原の集落の磑森(するすもり)にも磨墨生産という伝説が残されています。

南房総市と鴨川市の山間部は、戦国時代に里見氏が軍馬を育成するために牧(牧場)・嶺岡牧(みねおかまき)を設置した場所で、かなり以前から名馬を産していたことは事実。
山間の集落と海岸の集落を結ぶ尾根伝いの古道を歩きながら、そんな房総の歴史を学ぶこともできるのです。

磑森の3km北にある「千葉県酪農のさと」の「酪農資料館」で一帯にあった嶺岡牧の歴史を解説しています。

花嫁街道
名称 花嫁街道/はなよめかいどう
所在地 千葉県南房総市和田町花園
関連HP 南房総市公式ホームページ
電車・バスで JR和田浦駅から徒歩30分
ドライブで 富津館山道路富浦ICから約24km
駐車場 花の広場公園花夢花夢駐車場を利用(登山道入口/4台など他にもある)
問い合わせ 南房総市観光プロモーション課 TEL:0470-33-1092
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

抱湖園

千葉県南房総市の和田地区は南房総における花卉(かき)栽培の発祥の地。明治26年、朝夷郡和田村に生まれた間宮七郎平(まみやしちろうべい)が花畑の裏山の貯水池周辺を開墾し、開いたのが抱湖園で、その時植えた寒桜が、旧暦の元旦に咲くことから元朝桜と

和田浦の花畑

和田浦の花畑

千葉県南房総市和田町花園にある菜の花などの花畑が和田浦の花畑。有名な寒桜の名所、抱湖園(ほうこえん)を築いた間宮七郎平(まみやしちろうべえ)の尽力もあって、和田浦は温暖な気候を生かして花卉栽培が盛ん。花の見頃は12月下旬~5月上旬と長く、花

道の駅和田浦WA・O!

道の駅和田浦WA・O!

現在国内に5ヶ所(網走、函館、鮎川、和田、太地)ある沿岸捕鯨の地、和田浦(千葉県南房総市和田町)を走る国道128号(外房黒潮ライン)沿いに位置する道の駅が道の駅和田浦WA・O!。観光・地域情報発信ステーション 「WA・O!アトリウム」には「

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

ABOUTこの記事をかいた人。

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ