稲毛民間航空記念館【閉館】

◆平成30年3月末閉館◆
稲毛海岸の干潟を利用して明治45年、奈良原三次(ならはらさんじ)が日本初の民間飛行場を開設。当時の複葉機(奈良原式3号機「鳳号」)が復元されたのを機に稲毛海浜公園内に建設されたミュージアムが稲毛民間航空記念館です。

明治末に稲毛海岸にできた日本初の民間飛行場を紹介

稲毛民間航空記念館
稲毛海浜公園内に建つ稲毛民間航空記念館

館内では民間航空発祥の稲毛の歴史を紹介する「稲毛海岸飛行場物語」コーナーのほかに、飛行船「ツェッペリン伯号」(グラーフ・ツェッペリン号LZ-127)の100分の1模型・飛行船エンジンなどの展示、稲毛干潟模型の展示、グライダー「プライマリー」復元機(文部省式1型初級滑空機)、奈良原式4号機「鳳」号復元機などを展示。
ホワイトウイングス紙飛行機キットなどを販売する売店を併設しています。

奈良原三次は、明治44年、初の国産飛行機「奈良原式2号」を完成させ、陸軍・所沢飛行場で初飛行に成功しています(明治43年完成の奈良原式1号飛行機は出力不足で飛行できず)。
明治45年には奈良原式4号機「鳳号」が完成し、4月に白戸栄之助操縦による公開飛行が川崎競馬場で行なわれました。

明治45年5月、稲毛に民間飛行場を開設。大正5年には伊藤音次郎操縦の「伊藤式恵美号」が稲毛を出発、民間機として最初の帝都訪問飛行に成功しています。

民間航空発祥之地記念碑
稲毛浅間神社近くの稲岸公園(千葉市美浜区稲毛海岸4丁目)には「民間航空発祥之地記念碑」が立っています。
埋め立て以前は稲岸公園あたりが海岸線だったのです。
当時の稲毛海岸は遠浅で、潮が引くと2~3km近く干潟となり、砂もしまっているため天然の飛行場として活用できました。
グライダー「プライマリー」と「鳳」号復元機
グライダー「プライマリー」と「鳳」号復元機
「稲毛海岸飛行場物語」のコーナー
「稲毛海岸飛行場物語」のコーナー
稲毛民間航空記念館 ◆平成30年3月末閉館◆
名称 稲毛民間航空記念館/いなげみんかんこうくうきねんかん
所在地 千葉県千葉市美浜区高浜7-2-2
電車・バスで JR稲毛海岸駅から徒歩21分
ドライブで 東関東自動車道湾岸千葉ICから約5.4km。湾岸習志野ICから約8.3km。または、京葉道路幕張ICから約7.7km
駐車場 稲毛海浜公園第2駐車場(462台)・第1駐車場(550台)/有料
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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