千葉県印旛郡栄町にある巨大な方墳。千葉県立房総のむら(体験博物館)の「風土記の丘エリア」にあり、房総のむらを目的に訪問することができます。114基ある龍角寺古墳群の105号古墳で、江戸時代に盗掘されたのか、入口が開き、副葬品がまったく残されていません。墳丘は一辺80m、高さ13mで、周濠を含めると108mあり、日本最大の方墳ということに。
規模の明らかなものでは日本最大の方墳
古墳時代終末期(7世紀)造営の方墳としても、春日向山古墳(用明天皇陵/大阪府太子町、東西65m、南北60m)、山田高塚古墳(推古天皇陵/東西59m・南北55m)を凌ぐ巨大なもので、かなりの権力を有した豪族だったことがわかります。
平成24年度の発掘調査で、東西北側には2重周溝が巡らされ、全長108mの巨大古墳ということが判明。
規模の明らかなものでは日本最大の方墳とされています(一辺の長さでは90mで、奈良県橿原市の桝山古墳が日本最大)。
7世紀の前半には、この地方で最大の前方後円墳(墳丘長78m)である浅間山古墳(せんげんやまこふん)も築造されており、岩屋古墳はそれに続く、首長墓で、ヤマト王権から東国の支配を委任された一族、印波国造(いんばのくにのみやつこ=下総国印旛郡を本拠に下総国中部を支配した国造)と推測でき、7世紀創建という古刹、龍角寺、律令制下の埴生郡衙跡との関連も指摘されています。
岩屋古墳という名の由来となった横穴式石室は貝の化石を多量に含んだ木下貝層でできています。
ちなみに、古墳の頂上に一等三角点が置かれています。
岩屋古墳(龍角寺古墳群) | |
名称 | 岩屋古墳(龍角寺古墳群)/いわやこふん(りゅうかくじこふんぐん) |
所在地 | 千葉県印旛郡栄町龍角寺・成田市大竹 |
関連HP | 千葉県立房総のむら公式ホームページ |
電車・バスで | JR下総松崎駅から徒歩30分 |
ドライブで | 東関東自動車道成田スマートICから約9km |
駐車場 | 千葉県立房総のむら駐車場(300台/無料) |
問い合わせ | 千葉県立房総のむら TEL:0476-95-3333 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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