千葉県市原市姉崎にある前方後円墳が、姉崎天神山古墳。養老川下流域南岸に築かれた姉崎古墳群で最大の古墳で、墳丘長130mは、千葉県内では内裏塚古墳(だいりづかこふん/富津市/墳丘長144m)に次ぐ巨大な古墳ということに。後円部の頂に菅原神社が鎮座するのが名の由来です。千葉県の史跡に指定。
姉崎古墳群最大の古墳で、千葉県で2番目の巨大古墳
東日本でもっとも古墳の数が多いの千葉県で、市原市にも1000基ほどの古墳が存在しています。
その古墳密集地帯にあって、前方後円墳11基、前方後方墳2基、円墳20基、方墳1基が現存するのが姉崎古墳群。
4世紀後半〜7世紀後半という長期に渡って形成された古墳群で、全長130m、前方部幅50m、後円部径67mという古墳群中で最大の古墳が姉崎天神山古墳。
昭和22年に姉崎二子塚古墳の発掘調査の際、周辺の調査で古墳であることが判明したもので、発掘調査は行なわれていませんが、明治大学考古学研究室、千葉県教育委員会による測量調査が行なわれ、形状などから4世紀後半頃(古墳時代前期)の築造と推測されています。
姉崎古墳群は『先代旧事本紀』、『国造本紀』に記される上海上国造(かみつうなかみのくにみやつこ=律令時代の上総国海上郡、現在の市原市周辺)の首長墓群と想定され、水上交通を掌握し、ヤマト王権と密接な関係を有した首長の墓だとわかります。
姉崎天神山古墳 | |
名称 | 姉崎天神山古墳/あねさきてんじんやまこふん |
所在地 | 千葉県市原市姉崎2489 |
電車・バスで | JR姉ヶ崎駅から徒歩25分 |
ドライブで | 館山自動車道市原ICから約5km |
問い合わせ | 市原市埋蔵文化財調査センター TEL:0436-41-9000 |
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