千葉県香取市佐原、関東で最初の重伝建(香取市佐原伝統的建造物群保存地区)に選定された、佐原。小江戸さわら舟めぐりの乗り場のある、伊能忠敬旧宅前の小野川に架る橋が、樋橋(とよはし)。水がジャージャーと滴り落ちるのでジャージャー橋と通称され、環境省の「日本の音風景100選」にも選定。
かつて農業用水を渡した大樋を現代に復元
江戸時代前期の延宝3年(1673年)、小野川上流でせき止めた水を、樋で運んだ農業用水の橋で、その後、コンクリート橋となったもの。
整備に関わったのが名主・伊能三郎右衛門家(現・伊能忠敬旧宅)だったため、その敷地内にも用水が通り、本宿側から新宿側に小野川を大樋(おおとよ)で越したのです。
その際、農閑期など水が余るときには、小野川に落水させたので、ジャージャー橋と呼ばれるように。
往時は、用水路より低地が水田、高地が畑地になっていました。
橋としては、大樋の上に板を渡し、人が渡れるようにしたのが始まり。
現在の橋は平成4年の架橋ですが、ジャージャー橋のイメージを再現するため、水が落ちるようにつくられています。
ただし、実際に水が落ちるのは9:00~17:00の間、30分おき。
用水自体は道路となっているので、伊能忠敬旧宅敷地内の水路に往時をわずかに偲ぶのみです。
樋橋(ジャージャー橋) | |
名称 | 樋橋(ジャージャー橋)/とよはし(じゃーじゃーばし) |
所在地 | 千葉県香取市佐原イ地先 |
電車・バスで | JR佐原駅から徒歩10分 |
ドライブで | 東関東自動車道佐原香取ICから約4.4km |
駐車場 | 町並み観光駐車場(70台/有料) |
問い合わせ | 香取市商工観光課 TEL:0478-50-1212 |
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