千葉県千葉市美浜区にあるJR京葉線の駅が、検見川浜駅(けみがわはまえき)。昭和61年3月3日、国鉄時代に、検見川ニュータウンの駅として開業。総武線新検見川駅、京成千葉線検見川駅とは徒歩で30分以上離れています。検見川駅同様に関東の難読駅名のひとつ。
海側には人工海浜「検見川の浜」が
検見川駅の浜側にある駅というのが名の由来で、検見は米の収穫前に、幕府または領主が役人を派遣して稲の出来を調べるという意味もありますが、室町時代には毛見などとも表記されていることから谷地同様に、湿地を表す「ケミ」に由来する地名とも推測できます。
また、古代に蝦夷(えみし)などの俘囚(ふしゅう)を花見川河口の津に築いた玄蕃寮(げんばりょう=ほうしまらひとのつかさ)に集め、検見したことが名の由来とする説もあり、定かでありません。
現在検見川浜駅のある京葉線一帯は、昭和20年代後半から埋め立てされた部分で、もともとは海の中。
江戸前寿司で、検見川とは特産の赤貝を指す隠語だったほど。
かつて浜があったのは京成千葉線検見川駅の海側で、検見川浜という名はあくまで検見川の浜側の意。
大規模な埋め立てで、自然海浜が失われたため、現在は日本最初の人工海浜として知られる「いなげの浜」(1200m)、「検見川の浜」(1300m)、「幕張の浜」(1820m)という3つの人工海浜が南から北へと連続し、総延長4320mは、人工海浜としては日本一の長さになっています。
人工海浜の背後にクロマツが植栽されるのは、かつての白砂青松を再現するため。
検見川浜駅 | |
名称 | 検見川浜駅/けみがわはまえき |
所在地 | 千葉県千葉市美浜区真砂4 |
関連HP | JR東日本公式ホームページ |
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