千葉県印西市、印旛沼北西の田園地帯にあるのが、白鳥の郷(本埜白鳥の郷)。毎年10月下旬〜3月上旬にかけて、シベリアから越冬のためコハクチョウなどが飛来する場所で、厳冬のピーク時には1000羽を数えることもあり、関東を代表する白鳥飛来地として注目されています。
水を張った田んぼが飛来地なので、マナーを守って見学を!
平成4年に行なわれた農業用排水路工事の際、一時的に水田に水を溜めたところ、6羽の白鳥が飛来。
これを目にした千葉県鳥獣保護員・出山光男さんが毎回同じ服装で朝昼夕と1日3回の餌付けを試みたところ、白鳥の餌付けに成功。
翌年は12羽、翌々年は23羽と毎年飛来数は増え続け、現在では1000羽を超えるまでの飛来数になったのです。
出山光男さんは平成11年に没しましたが、その遺志は、息子の出山輝夫さんに継がれ(白鳥のために同じ田んぼに水を張り、給餌活動を行なっています)、「本埜白鳥を守る会」も結成されて、保護管理が行なわれています。
当然、田んぼの稲作は無農薬など、維持管理には手間暇がかかりますが、その施策で、今では関東有数の白鳥飛来地になっています。
2月末頃〜3月上旬に20羽~30羽単位でシベリアに戻りますが、本埜小学校HPに児童が調査した最新の数が掲載されています。
1日の変化としては、朝に餌を探しに飛び立ち、午後になると徐々にこの場所に戻ってくるという日課を繰り返すため、夕方頃に観察するのがおすすめです(16:00前後に「本埜白鳥を守る会」による白鳥の給餌がありますが、個人的にエサを与えることも禁止です)。
白鳥の郷といっても、単なる田んぼなので、マナーを守っての見学が必要。
自動車、自転車で白鳥に近づくことはできないほか、ペット同伴の見学も不可です。
トイレなども済ませておくのが賢明、当然、ゴミは持ち帰りが必要です。
白鳥の郷 | |
名称 | 白鳥の郷/はくちょうのさと |
所在地 | 千葉県印西市笠神 |
ドライブで | 東関東自動車道四街道IC、富里ICから約18km |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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