大自然が築いた「巨大な猫」が乳岩峡に！

愛知県新城市（しんしろし）にある国の名勝天然記念物、乳岩峡（ちいわきょう）。美しい渓谷美で知られていますが、その名の由来は乳岩洞窟の鍾乳石のかたちから。凝灰岩が浸食され、岩に含まれる石灰分が溶け出して鍾乳石を形成しています。その乳岩洞窟から外を眺めると、角度によっては巨大な猫に！

乳岩洞窟から外を眺めると、そこには巨大な猫が！

乳岩川に沿う3kmの渓谷が乳岩峡で、通天門、通天洞、通天橋、極楽門など洞窟状のものが連続しますが、最大のものが乳岩洞窟です。
乳岩洞窟は胎内くぐりを楽しむことが可能で、その洞窟内から眺めると、洞窟入口の空間が巨大な猫というわけです。

地質学的には、1600万年～1500万年前の設楽火山活動と、その後の浸食活動で創りだされた絶景ということに。

起点となるのはJR飯田線・三河川合駅（みかわかわいえき）ですがトイレも自販機もない無人駅です。
駅から乳岩洞窟までは、3km、徒歩1時間ほどで、途中から（登山口までの25分は市道乳岩線歩き）遊歩道となりますが、はしご・階段状の山道が連続し、ハイキング程度の靴は必要です。
転倒事故も発生しているので油断は禁物。
トイレは登山口にあるので利用できます。

なお、山岳事故防止のため、日没の2時間30分前以降の立ち入りは禁止されています。

ちなみに市道乳岩線沿い、登山口にある駐車場は、過去には渋滞が生またため、現在は閉鎖されています。
駐車場までの1.2km区間は、歩行者・自転車専用区間なので、車利用の場合は、湯谷温泉駐車場からJR飯田線で三河川合駅へ。