8月25日は、東京国際空港(羽田空港)開港記念日、明応地震・浜名湖に今切口誕生、香川県綾川町で『滝宮の念仏踊』、日清食品創業者の安藤百福(あんどうももふく)が世界初の即席ラーメン「チキンラーメン」を発売、川柳発祥の日、鉄砲伝来の日、盗賊の石川五右衛門が京・三条河原で釜ゆでになったのも8月25日です。
東京国際空港(羽田空港)開港記念日
関東大震災で鉄道や港湾施設にも大規模な損傷があったことで、飛行場の必要性が論じられ、帝国飛行協会副会長・長岡外史が羽田に飛行場が必要だと提言(当時、民間航空会社は立川陸軍飛行場を使用)。
昭和6年8月25日、羽田に日本初の国営(逓信省管轄)民間航空専用空港として東京飛行場(現在の東京国際空港、通称羽田空港)が開港。
滑走路は全長300m、幅15mで、初代の旅客ターミナルビルも2階建てでした。
記念すべき第1便は、日本航空輸送フォッカー式スーパー・ユニバーサル型旅客機の大連行き定期便。
航空運賃は非常に高額で乗客がいなかったため、代わりに大連のカフェに送る松虫や鈴虫6000匹が「乗客」となりました。
明応地震(南海トラフ巨大地震)で浜名湖に今切口誕生
明応7年8月25日(1498年9月11日)、明応地震(南海トラフ巨大地震)が発生。
津波(推定で6m〜8m)で、浜名湖が海とつながっています(紀伊半島から房総半島にかけての沿岸に津波が押し寄せ大きな被害を生んでいます)。
永正7年(1510年)には暴風雨により今切口が広がり、以降は、渡船により東西を結ぶようになりました。
慶長5年(1600年)、徳川家康は東海道の要衝として今切に関所を設けています。
大河津分水通水
大正11年8月25日、大河津分水(おおこうづぶんすい)に通水。
新潟市の関屋分水とともに信濃川の分水路のひとつで、信濃川の流量を減らし、氾濫や堤防決壊を防ぐことを目的に開削(全長9.1km)。
初代の大河津分水洗堰は現存し、文化財として保存されています。
東京愛らんどシャトル就航
平成5年8月25日、(公財)東京都島しょ振興公社の協力のもと、東邦航空が運航する本で唯一のヘリコミューター「東京愛らんどシャトル」が就航。
9人乗りの小さな機体ながら平成31年には搭乗者40万人達成しています。
現在は八丈島〜青ヶ島、八丈島〜御蔵島〜三宅島〜大島〜利島に就航し、観光利用も可能です。
津軽岩木スカイライン開通
昭和40年8月25日、弘南鉄道が岩木山8合目までの有料道路、津軽岩木スカイラインを開業。
全長9.8kmの間に69ものヘアピンカーブが連続する日本一のクネクネ道です。
例年4月下旬〜11月中旬に通行可能。
岩木山8合目では登山リフトに接続(火・水曜休)。
グラント将軍、上野公園で植樹
明治12年8月25日、来日中のグラント将軍が上野公園で歓迎会が開催された際、ローソンヒノキ(米檜)、夫人がタイサンボク(泰山木)を植樹しています。
第18代アメリカ合衆国大統領として大統領職を2期務めた後に、グラント将軍は明治10年から2年間世界中を旅していますが、その途中、日本にも立ち寄っています。
明治12年7月3日に横浜港に到着し、9月3日まで国賓として日本に滞在。
『滝宮の念仏踊』|香川県綾川町
菅原道真が国司を務めた讃岐国(香川県)。
その菅原道真の亡魂を慰めるため念仏を唱えるようになったと伝わるのが国の重要無形民俗文化財『滝宮の念仏踊』。
「風流踊」(ふりゅうおどり)としてユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
讃岐国に10ヶ月配流となった法然が振り付けをし、念仏を唱えながら踊るようになったともいわれ、念仏踊のルーツ的な存在です。
毎年、8月25日に奉納されています。
どじょう森様|美祢市
山口県美祢市の河内神社で『どじょう森様』が行なわれます。
ドジョウの絵を自分の年の数だけ描いて奉納すると、腰から下の病が治ると伝わる、「どじょう森大明神社」。
蒜(ヒル)退散を念じて宇佐八幡宮から分霊を勧請し、神池の霊水に棲むドジョウを連れ帰って池に放って河内大明神として信仰したのが始まり。
即席ラーメン記念日(チキンラーメン誕生の日)
昭和33年8月25日、日清食品創業者の安藤百福(あんどうももふく)が世界初の即席ラーメン「チキンラーメン」を発売。
チキンラーメンの発売により「ラーメン」という言葉も広がりました。
「カップヌードルミュージアム 横浜」、「カップヌードルミュージアム 大阪池田」では、「チキンラーメン」を手作りできる工房「チキンラーメンファクトリー」があって大人気です。
川柳発祥の日
柄井川柳(からいせんりゅう)が宝暦7年8月25日(1757年10月7日)前句付の点者として無名庵川柳と号し、最初の万句合(まんくあわせ)を開巻。
東京都台東区蔵前4丁目の旧浅草新堀端天台宗龍宝寺前に「川柳発祥の地」碑が立っていて、柄井川柳が最初の万句合を興行した場所の推定跡地となっています。
鉄砲伝来の日
江戸時代の初めに記された『鉄炮記』によれば、天文12年8月25日(1543年9月23日)、種子島へ鉄炮伝来。
種子島の島主・種子島時堯(たねがしまときたか)が「佗孟太(アントニオ・ダ・モッタ)」と「牟良叔舎(フランシスコ・ゼイモト)」というポルトガル人から鉄炮2挺を買い求めました(『鉄炮記』)。
種子島の南端、門倉岬には「鉄砲伝来紀功碑」が立っているほか、8月25日に近い日曜日に、西之表市(種子島)では『種子島鉄砲まつり』が行なわれています。
8月25日生まれの有名人は?
タレント・きたろう、サッカーの岡田武史、女優・高部知子、タレント・三井ゆりほか。
8月25日生まれの誕生花は?
アンスリウム、ルドベキア
明日は何の日? 昨日は何の日?
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